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台湾のサブカル事情について解説する

近くて気軽に訪れることが出来る国。食事が上手い国。にぎやかな国。それが台湾

そんな台湾ですが、日本のサブカルチャーが色濃く酷いくらいに影響を与えてしまっています。今は韓国コンテンツも強くなってきたけど、ここは東アジアでトップを争うほどに様々な国のコンテンツであふれかえっている。日本アメリカはもちろん、韓国や中国大陸の物まで様々です。

ガイドブックを捲れば食や観光地のことは色々と書いているけれど、ここではガイドブックには書かれることのないサブカルチャーを取り上げてみます。

台湾に行く予定人は見ておくと得するかも。特にオタクの人は得する…?かも?

1 台湾について


日本のすぐ近く。東京からだと4時間ほどで行けるようだ。
通貨は台湾ドルだが、現地では「元」と表記される。中国の人民元とは違うのでご注意を。

原語は北京語(普通話)。中国大陸で使用されるものと同じ。台湾語や客家語も使用されていますが北京語が圧倒的。お年寄りだと台湾語を使用できる人が多い印象。テレビ番組は全て字幕がついています。多言語が入り混じるお国柄のせい?この辺りは良く分かりません。

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文字は繁体字。そのため日本人ならある程度意味は理解できるかもしれません。
もちろん日本語は通じませんが稀に通じる人もいます。
英語なら可能な人も多いので、北京語が無理なら英語を話せば意思疎通をこなせる可能性は大きいです。

ちなみに地下鉄で飲食すると罰金が取られます。
だが飲食店ではほとんどが持ち帰り可能だったりする。色々と大雑把なお国柄なんです。

2 日本文化の受容

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政治的な背景だとか、そんなことは詳しくないので割愛。台湾で感じたのは、日本文化が異様なほどに受け入れられているとい点。
テレビは基本的にケーブルテレビが主流で再放送もバンバンされています。
何十ものチャンネルが存在している。ハリウッド映画専門からアジア映画チャンネル、バラエティ専門にニュース専門。日本のケーブルテレビ以上に多様性にあふれてます。宗教?専門チャンネルっぽいのもありますね。

日本の番組を専門に扱う放送局が2つほどありました。この放送局では日本のバラエティ番組を日本語のままで字幕放送しています。日本ではとっくに終了した番組も放送しているのでちょっとしたノスタルジーに浸れます。


ちなみにNHKワールドがあるので、年末年始は紅白歌合戦も見られます。

3 サブカルに合える場所


台湾でサブカルと言えば台北地下街と西門町を挙げておきたいのです。

台北地下街は台北駅と繋がっているので訪れやすい場所。ここには漫画やゲーム、メイド喫茶までありとあらゆるものが存在する。地下街なのになぜこんなことになったのか…。

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訳の分からない激安ファッションや包丁マッサージ店があり、その先にはサブカルで彩られています。何だここは。

日本のようにレンタルボックス形式のおもちゃ販売店もあり、ミリタリーショップもある。何でもそろう。食事処もあるので、一日中入り浸れる。一体何しに台湾へ来たのかと自問自答すること間違いなし。


西門町は若者の街。渋谷や原宿が一番似ているのかもしれです。
ここにはアニメイトがあるので日本のコンテンツを買うのには困りません。
万年商業大楼というビルに行けばファッションからフィギュア、ガンプラまで何でもそろう。日本と並行輸入されたものも多数販売されています。フィギュアですら並行輸入されている。

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洋の東西問わず、様々な物でごった返した商業ビルだ。ゲーセンもある。スマホも売っていたはず。なんでも売っている場所。

サブカルに関しては台北地下街と西門町を押さえておけば良いでしょう。これらで何でも手に入る。ライダーや戦隊ものもあるし、深夜アニメや日本のアイドル物も揃う。

映画アニメのDVD/BDやPC関連に興味があるなら台北の八徳路に行くとよいでしょう。
八徳路ならPCパーツや周辺機器は抜群に揃う。やはりGIGABAITEやAcerなどのハイテク企業を擁する台湾の底力を実感させられます。

八徳路電気街には光華商場という商業ビルがおすすめ。PCショップからゲーム店、怪しいあれこれを扱う店など多岐にわたっています。怪しいDVDショップもある。正規品の横に海賊品という陳列がディープアジアを実感させてくれます…。

 

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所謂?萌えキャラ。光華商場の看板娘のようです。

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ここだけでPC関連は一通りそろう。語学力があるのなら店員と情報交換してみるのも楽しそうだ。
怪しさからハイテクまでを一気に詰め込んだ魅惑のビル。ちなみに一階にはフードコートがあるので一日中入り浸れるでしょう。何しに台湾へ来たんだとまた自問自答すること間違いなし。

3 サブカルに関すること


では本題のサブカルチャー事情について解説していきます。

4.1 日本アニメについて


日本にアニメに関してはANIMAXがあるので、そこである程度見られます。

ハガレン二期放送中は日本から3日か4日程遅れで吹き替えなしの字幕のみの放送で行われていた。あと、ここ10年以上の長きにわたって幽遊白書をリピートしまくってる。
毎回台湾を訪れては「またやってるよ・・・」と辟易すると同時になぜか安心します。台湾ANIMAXはこうでなくっちゃ。なお未だに幽遊白書の吹き替え版は見たことがないです、確認できてないだけかもしれませんが…。ドラゴンボールは吹き替えあったのに・・・。

それ以外の放送局でも色々放送されています。一昔前はドラえもんが2つの放送局で放送されていて、どちらも声優が違っていたということもありました。というか、声優固定の概念がないんじゃないのかしら。
長期間放送されている作品は昔のエピソードをリピートすることもあり、最新のものと声優が違うこともあったり…。よくわからない事がおきているのです…。

日本の深夜アニメも放送されている。ANIMAXではディーン版fateが朝10時ぐらいから放送されていてたまげた記憶がある。いいのかこれは…。
昔はアニメ鑑賞の術はテレビしかなかったが、今はネットがある。ネット配信も始まっているが、正直なところ大声では言えないアレなの経由で鑑賞している人が多い。

最近はNetflixなどのおかげで日本とタイムラグが短く鑑賞できるようになったらしいです。インターネット時代万歳ですね。

アニメのDVDは安い。でもリージョンコードが違うので気楽にはみれませんがブルーレイは日本とリージョンが同じなので安心して鑑賞できます。日本よりはるかに安いので旅行ついでにまとめ買いしよう。日本にはない収納BOX付もあったりします。第1巻にBOXが付いていることも多々あるので要チェック。

正規品を販売している横で海賊版も販売されている。日本で放送中のアニメがDVDやVCD化されて、堂々と発売されていることもあるので注意しましょう。
デパートや日系のアニメショップ、書店なら正規版が流通しているので購入時はしっかりと正規品なのを確認して購入することが大切です。


4.2 漫画事情

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台湾には少年ジャンプがあります。これは本当。
単行本は日本との発売時差が年々狭まっています。人気あるものはすぐに出ます。
漫画は何でも出ているがゾーニングは厳しい。ToLoveるは台北のアニメイトで18禁のステッカーついてました。子どもは見ちゃダメ。

台湾にはオリジナル漫画が存在しており、日本風のイラストから台湾独自の繊細なイラストまで多岐にわたる。さすがに日本では実現できないような、写実的かつファンタジックなイラストも多いので、書店を訪れたときは手に取ってみると面白いかも。

独自の新人漫画賞もあり日本未出版の作品が多数あるので、気になる方は購入してみるといいでしょう。
レンタルビデオ店もあり、日本同様レンタルコミック制度も存在しています。

台湾では漫画博覧会が年に一回開催されていて日本からも漫画家や声優がトークやサイン会を行っています。

同人誌即売会ももちろん存在。自分が参加したものはなぜか台湾大学で行われていました。数年前に参加したが、日本の同人誌即売会には参加したことがないため比較ができない。台湾オリジナルの同人誌やエッチな薄い本もあり、多様性を見せつけられた次第。

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かなり前ですが2013年に行われた即売会での購入したもの。

ほぼ日本ですね。はい。

4.3 ライトノベル

日本のラノベは数多く翻訳出版されていますが、日本の文庫サイズという概念がないのでほとんどが四六判サイズ。漫画は日本と同じ大きさなのに・・・。
台湾ではラノベ人気も高まっているのか、角川が台湾でラノベ新人賞を開始している。台湾オリジナル作品も多数出版されている。
読めないのに物珍しさで購入したこともあります…。読めないのに、なぜこんなことに…。

台湾で漫画を出版しているところは、基本的にラノベ出版も手掛けている。出版数はかなり多い。これ需要あるのか?という作品すら出ている。
やっぱキリトかなーというぐらいにSAOは人気ありました。

4.4 ゲーム


海賊版事情でコピーが難しいオンラインゲームが盛んだった台湾ですが、最近は家庭用の需要が高まっていりようです。XBOXとPSは人気が高い。かなり前になりますが世界的なWiiブームの時は台湾でも結構売れていたそうです。
今はSwitchもXbox OneもPS4も売ってますね。どれも人気があるようです。

個人的に台湾サブカルの聖地だと思っている台北地下街。ここは書店やゲームショップ、ゲーセン、玩具屋などが並んでいるカオス空間。もはやオタクのための地下街です。


日本のアーケードゲームもあるよ。ボーダーブレイクは日本版のままありました。初音ミクのProjectDIVAもある。初音ミクは列が出来ていて驚きました。世界で最も成功したバーチャルアイドルは伊達じゃない。

一部のゲーセンでは体感型ゲームなどの得点に応じてポイント券が排出される。それを集めると景品交換が可能になることも。パチンコ屋みたいなシステムがゲーセンと融合していたりします。

そういえばガンバライジングも稼働していました。アーケードカードゲームも緩やかに輸出されている。
アイカツおじさんを台湾で見た時は業というものを理解しました。

 

4.5 台湾オリジナルコンテンツ


前述の通り、台湾にはオリジナルの漫画やラノベもあります。
最近では『返校』という台湾オリジナルのホラーゲームが人気になりました。厳戒令下の台湾を舞台にした作品で映画化の企画も進行中だとか。

日本でもSteamやニンテンドーSwitchで配信中なのでプレイ可能です。一度台湾の歴史とゲームに触れてみてはいかがでしょうか。

光華商場のようなオリジナルの萌えキャラも多数います。地下鉄にも萌えキャラがいたりしたようです。オリジナルの萌えキャラはいろんなところにいて日本よりも目にする割合が高いように思えます。

アニメに関しては台湾オリジナル作品をあまり知りません…。(すいません…)アークエとガッチンポーぐらいの印象。これはそもそもFlashアニメだった記憶がある。日本でテレビ放送された時は震えた。
テレビでは日本や韓国のアニメは流れているけど、台湾のアニメを見た記憶がない…。
漫画やラノベはオリジナルが結構出回っているのに、アニメの印象が薄すぎるような…。

変わりに人形劇が盛ん。布袋劇と呼ばれています。人形劇に関しては世界随一のクオリティをもっているんじゃないのかと。人形劇とは思えないあまりのダイナミックさに夢中になること間違いなし。衣装も豪華で、本当に人形劇なのかと疑ること間違いなし。

布袋劇は虚淵玄さんも関わった『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』というものがありましたね。


布袋劇はサブカルではなく、伝統文化だが紹介しておきたかったので…。
こんなのがテレビで日常的に放送されているので、台湾と言えば個人的にだが人形劇な
イメージが出来上がってしまっている。

6 まとめ


正直なところ、娯楽に関しては日本よりも環境は良いのではと感じる点があります。
物価は比較的安いので、そこそこのお金である程度の満足感は得られるでしょう。
台湾で日本のコンテンツを漁る…。何しに台湾へ行ったのかが分からなくなるけれども、それも面白いと思う。台湾で同人誌即売会に行ったときはすごい充実感がありました。

日本より映画の公開が早くて安くみられる。アニメDVD/BDも日本よりはるかに安い。イベントも頻繁に行われている。何より飯が安い上手い。これに尽きる。

オタクの方々のみならず皆さん是非一度台湾に行ってみてください。日本っぽいのに日本じゃない世界がありますよ!
魅惑と混沌に彩られた台湾。というかコンビニにある茶葉蛋を食したい…。