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『君の名は。』オーケストラコンサートを見たら感動を通り越してしまった

君の名は。

『君の名は。』オーケストラコンサートブルーレイを見た。生で見られなかったことを悔やむがブルーレイでも感動が痛いほどに伝わってきた。なぜ現地に行かなかったのか…。悔やんでも仕方がない。


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オーケストラコンサートは『君の名は。』本編に合わせ東京フィルハーモニー交響楽団とRADWIMPSが音楽を生で演奏する贅沢な内容。

映画本編に合わせて音楽を生で演奏するというシネマコンサートは様々な作品で行われたが新海誠監督作品では初の試みとなる。

そんなオーケストラコンサートは何度も見たはずの『君の名は。』が全く別の作品に思えるような感覚を与えてくれるものになっていた。

映画だけでは分からなかった細かな音楽が脳内を刺激し「こんな楽器を使っていたのか」と驚嘆させられることが何度も起きた。

そして演奏技術の高さにも驚愕する。「ふたりの異変」から「前前前世」まではほぼ休む間もないほどのスピードで流れてゆくのだが、そこも違和感なくシームレスに切り替わっており映画のスピード感を損なわない演奏技術には驚くばかりだった。

そして何より生で演奏される「前前前世」はこれまで何度も聞いたはずなのに自分が初めて聞いた楽曲のように思えるほど透き通っていてこの世界の隅々に響き渡りそうに思うほどだった。
こんな贅沢な体験があったんだなとただひたすらにため息をつくしかなかった。

そして「かたわれ時」からはその繊細な演奏技術と映像が重なり合い涙が止まらなくなってしまった。
これまで何度も何度も見たはずの二人の出会いが全く新しい出会いに見えてしまい作品初見時の感情とは全く異なる感動を与えてくれた。「瀧くん、瀧くんがいる…」と心の底から三葉ちゃんと心情が重なってしまった。
本当に自分の目の前に瀧くんと三葉ちゃんが現れたかのような感覚に襲われた。空想が現実を襲ってくるっていうことが本当にあるんだ。

おかしい、何度も見たはずの作品なのに生演奏が付くだけで全く知らない作品に生まれ変わるかのような感覚に支配された。

遂に「スパークル」が流れ始めたときはもはや涙を通り越し何か言いようのない別の感情と物質が心の底からあふれ出してしまった。

個人的に『君の名は。』を象徴する楽曲は「前前前世」ではなく「スパークル」だと考えているので、それを生で聞けたこと、しかも本編に寸分の狂い無く合わさっている奇跡。奇跡の物語に更なる奇跡が重なりとうとう感情が壊れた。

こんなことってあるんだな…。もう何度も見て頭の中で再生できるほどだったのに、なぜこんなことになったんだろうかな。感動を通り越すという感覚に襲われるなんて考えても見なかった。

まるで瀧くんがティアマト彗星に抱いた想いそのものだ。
「これはただひたすらに美しい眺めだった」という感想しか出てこない。

なぜ現地に足を運ばなかったのかが悔やまれるが後の祭りだ。

本当に『君の名は。』オーケストラコンサートはただひたすらに美しい。美しすぎて感動を通り越すという人生初の経験に襲われた。

これが言葉を失うということなのかもしれない。ひたすらに泣くしかない。そんな奇跡の体験をさせてくれる『君の名は。』オーケストラコンサートには感謝するしかない。
いや感謝してもしきれないかもしれない…。これは映画を超えた体験だ。

『君の名は。』オーケストラコンサートはもはや芸術というしかない領域に達している。