『ドラゴンボール超ブロリー』の世界興収が1億ドル突破 世界がとてつもない気に包まれた!
日本のコンテンツでポケモンやマリオと比肩する世界的人気を誇る『ドラゴンボール』の最新映画『ドラゴンボール超ブロリー』の世界興収が1億ドルを突破。
208年12月の日本公開を皮切りに、アメリカ、メキシコ、イギリス、タイ、ブラジルなど世界中で封切られ、各地でランキング1位になるなど世界中で旋風を巻き起こした。
特に中南米諸国では異様な人気であり、同時期に公開された『スパイダーマン:スパイダーバース』や『バンブルビー』などのハリウッド作品を超える国も出ているほどだ。
ここでは各国の興行成績、ランキングやスクリーンアベレージ、他作品との比較をしドラゴンボールの人気がどれほどの物か改めてひも解いていきたい。
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世界興収1億ドルを突破した作品
2016年『君の名は。』が日本で250億円を超える記録的な大ヒットとなり、世界興収は2億ドルを超えた。
なお君の名は。は中国だけで100億円近い数字を記録しており、日本、中国、韓国で世界興収の8割ほどを占める結果に。
ヒットしたのはほぼアジア地域であり、その他の地域では大ヒットと呼べるほどではなかった。
2018年に『名探偵コナン ゼロの執行人』が世界興収100億円を突破しているが、これも日本で90億円を超えているため、特殊な事例と言える。
対して『ドラゴンボール超ブロリー』は日本で38億円(約3418万ドル)でありながら世界興収1億ドルを超えた。
アメリカでも(大ヒットとはいかないが)かなり健闘しており、特に中南米諸国ではハリウッド作品を凌ぐヒットを見せ国も出ている。
次に世界各国での興行成績を見ていこう。
世界各国の興行成績
日本
日本では2月5日発表最新データによると興行成績は38億9,556万9,200円。
ドラゴンボールシリーズ最高の成績となった。
参考:『ドラゴンボール超 ブロリー』世界興行収入1億ドル超え 日本のみならず各国で超ヒット|BIGLOBEニュース
アメリカ
アメリカでは1月16日に公開され、16日と17日のデイリー興行収入ランキングで21世紀の日本映画初となる1位を記録。
初日だけで704万ドルとなりぶっちぎりの1位で2位から10位までの作品を合計してもドラゴンボールに及ばない結果に。これが超サイヤ人ブルーですか。
アメリカで公開された日本映画第2位の成績となった。ジブリ作品はドラゴンボールに及ばず。
現在(2月3日まで)は3003万ドルで日本の成績に比肩する数字となっている。
出典:https://www.boxofficemojo.com/movies/?page=daily&id=dragonballzbroly.htm
中南米諸国
中南米諸国ではドラゴンボール人気が異様なほど高く、『ドラゴンボール超』の最終2話は各地で(非合法な)パブリックビューイングが行われ数千から~一万超の観客を集めたという。
Gran ambiente hoy en el Jardín Guerrero para vivir el capítulo 130 de #DragonBallSuper felicito a todos los asistentes por su orden y entusiasmo. pic.twitter.com/vS7tiN7nIN
— Marcos Aguilar Vega (@MarcosAguilar) 2018年3月18日
さながらワールドカップの代表試合といった様相だ。しかし非合法。どうにかならなかったのか…。
映画はこの地域だけで累計3000万ドルを超える興行成績を記録した。
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以下は中南米諸国の成績。
ブラジル
1月3日に公開され、週末ランキングで107万ドルとなり初登場4位。
ハリウッド作品と比べると公開規模は少し小さいことが影響してか、スクリーンアベレージ(映画館1館あたりの興行成績)ではアクアマンに次ぐ2位となった。
Brazil Box Office, January 4–6, 2019
判明している1月20日までで累計435万ドルとなった。
メキシコ
初登場1位で608万ドルを記録しスクリーンアベレージもダントツの1位。
Boxoffice mojoによるとスクリーンアベレージは以上と言うしかない4440ドルとなっている。
他作品のスクリーンアベレージは3桁でハリウッド作品で4桁を超えることはあるが、4440ドルほどの数字は出てきていない。
メキシコでのドラゴンボール人気が日本並だと伺える。
1月25日までで1073万ドルを超えた。
参考:The Numbers - Weekend Mexico Box Office Chart for January 25th, 2019 (USD)
世界的知名度と人気を持つマーベルの『スパイダーマン』アニメ映画『スパイダーバース』は855万ドルなので、メキシコでドラゴンボールはスパイダーマン超え。
同じアニメ対決でサイヤ人が勝利をおさめた。さすが戦闘民族。
コロンビア
1月10日に公開され週末ランキング堂々の1位。スクリーンアベレージも1位。
1月27日までで274万ドルに。
ドラゴンボールより一週間早く公開された実写トランスフォーマースピンオフ『バンブルビー』は1月27日までの累計は216万ドルでまさかの勝利。
なんということか、ドラゴンボールはハリウッド実写映画超え。サイヤ人すげー。
なおボヘミアン・ラプソディやシュガーラッシュ・オンラインには足元が及ばず、さすがのディズニーブランドには勝てないようだ。
参考:https://www.boxofficemojo.com/intl/colombia/?yr=2019&wk=4&p=new
アルゼンチン
1月10日公開、週末ランク1位。
スクリーンアベレージも1位で同週公開のスパイダーバースに圧倒的な勝利を見せつけた。
1月27日までの累計は313万ドルでスパイダーバースを大きく引き離す。
参考:Argentina Box Office, January 24–27, 2019
ウルグアイ
1月10日公開で週末ランク1位。
スクリーンアベレージももちろん、と行きたいところだが残念ながら2位。
ここでもスパイダーバースに勝利。
1月27日までの累計は14万5432ドル。
なおバンブルビーにも勝利。
参考:Uruguay Box Office, January 25–27, 2019
チリ
1月10日公開、週末ランク1位。スクリーンアベレージもぶっちぎり。
1月27日までで累計335万ドル。
なお10週目のディズニーアニメ『シュガーラッシュ・オンラインは』394万ドル。
ドラゴンボールはチリでディズニーアニメに肉薄する好成績を示した。
参考:Chile Box Office, January 24–27, 2019
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オセアニア
ニュージーランド
1月24日公開。週末ランク1位。
なお2週目では12位へ一気に降下しており、ファンが一気に駆けつけたことが伺える。
2週目までの累計は28万ドルを記録。
参考:New Zealand Box Office, January 31–February 3, 2019
オーストラリア
1月24日公開。週末ランク7位。スクリーンアベレージは1位に。
しかし2週目で15位まで落ち累計は138万ドル。
参考:Australia Box Office, January 31–February 3, 2019
欧州
イギリス
1月23日公開。
週末ランク7位。スクリーンアベレージは2位。
112万ドルを記録。
参考:United Kingdom Box Office, January 25–27, 2019
オランダ
1月24日公開。
週末ランク4位。スクリーンアベレージは1位。
2週目で11位に降下し累計は64万ドル。
参考:The Numbers - Weekend Netherlands Box Office Chart for February 1st, 2019 (USD)
中東
アラブ首長国連邦
1週目で8位に登場。13万ドルを記録。
スクリーンアベレージはそれほど高くないためUAEでのドラゴンボール人気はそれほど大きなものではない様子。
参考:United Arab Emirates Box Office, January 24–27, 2019
まとめ
今回の映画は物語、アクションの質がこれまでにないほど高くシリーズ最高傑作と呼んで差し支えのないものだった。
特にバトルは非常に滑らかで激しいものだが、鑑賞の疲労感や見づらさがほとんどないという高度な作画を見せてくれた。
この完成度の高さが海外でのヒット要因だと思える。
ドラゴンボールは中南米諸国で熱烈な支持を受けていることが分かった。
初週に限ってはかなりの盛り上がりを見せており、もはや国民的作品と呼べるかもしれない。
カカロットお前がナンバーワンだが冗談ではない状況。
アメリカでもポケモンミュウツーの逆襲に次ぐ日本映画第二位の興行成績を記録し、前作『復活の「F」』を遥かに上回る3000万ドルを突破しここでもファンが根付いていることが伺える。
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一部の国ではハリウッド作品のバンブルビーに勝利するなど大健闘を見せており、ドラゴンボールはハリウッド作品と戦える可能性を秘めているのかもしれない。
(なお実写トランスフォーマーシリーズは世界的に興行成績が低下していることに留意しておく必要がある)
アクアマンやディズニーなどにはまだまだ及ばないのが事実だが、これほど世界で戦える日本の映像・漫画コンテンツは少ない。
これからもヨーロッパ随一の漫画大国フランスや台湾、韓国などでの公開も控えている。
公開済みだがまだ数字が判明していない国もあるため、今後も更なる伸びが期待される。
ドラゴンボールは日本が世界に誇る作品なのは間違いなく、世界1億ドル越えはそれを証明したと言えるだろう。
ドラゴンボールは原作者鳥山明氏の手を離れ、アメコミのごとく半永久的に作り続けられるコンテンツになるかもしれない。
世界興収は最終的に1億3000万ドルほどになると予想している。
今後に期待が高まる。