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日本映画は世界で戦えているのか、世界各国での「興行成績」を調べてみた

日本映画の海外興行

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日本映画は世界でどうなっているのか。

 

ドラゴンボールZ復活の「F」世界興収の記事が予想以上に反響がありました。

stohspaceg.hatenablog.jp

他の日本映画どうなっているのか、いくつか調べてみました。

過去を遡ると膨大な記述になってしまうため、ここ5年ほどで公開された作品をピックアップすることにしました

 

アジア各国がこぞって世界進出を始めている昨今。中国がハリウッドと共同製作を行いはじめ、韓国はハリウッド俳優を招いて映画制作を行ったり、インドは北米市場への進出が著しい。

そんな中で日本はどうなっているのか。数作品をピックアップして興行成績を調べていました。

アニメ映画が調べやすかったので、したがってアニメ映画が主体になっています。

 

なお公開された国のデータが全て掲載できていません。詳細な数字が分からない国も多いので悪しからずお願いいたします。そのため全世界興収でまとめております。

為替レートは公開当時の数値になります。全世界興収は日本を含みます。

 

それでは見ていきましょう。紹介する作品は順不同です。

 

STAND BY ME ドラえもん

日本 83億円(7938万USドル)

中国 約106億円(8692万USドル。初登場1位かつ中国におけるアニメ映画の初日興収最高記録となる)

韓国 319万USドル

イタリア 320万USドル

香港 85万USドル

全世界興収 約1億7500万ドル

 

中国でのヒットはドラえもん人気が強いことが挙げられます。ドラえもんブランドもありますが、ヒットすればここまで行けるということを示した偉大な作品。日本映画の中国進出への指針になるのではと考えています。

日本と中国だけで1億6000万ドル以上稼げている事実を日本映画界がどう捉えていくのか。

 

情報源

Stand by Me Doraemon (2014) - Box office / business

Boxoffice Mojo Stand by Me Doraemon

 

ドラゴンボールZ 神と神

日本 29億9000万円

アメリカ 255万USドル

ブラジル 171万USドル

ペルー 184万USドル(週末初登場1位)

コロンビア 116万USドル(週末初登場1位)

チリ 135万USドル(週末初登場1位)

ベネズエラ 105万USドル(初登場1位)

全世界興収 約5035万USドル

 

ラテンアメリカでは高い人気を見せるドラゴンボール。ベネズエラでは同時期公開のエリジウムを押しのけて1位という快挙を成し遂げています。

 

情報源

Dragon Ball Z: Battle of Gods (2014) - Box Office Mojo

 

るろうに剣心(実写1作目)

日本 30億(3679万USドル)

フィリピン 64万USドル

タイ 5万USドル

全世界総計 約6170万USドル

 

情報源

Boxoffice Mojo Rurôni Kenshin: Meiji kenkaku roman tan (2012)

RUROUNI KENSHIN Sequel Greenlit, North American Premiere Date Announced

 

るろうに剣心 京都大火編

日本 52億円(4995万USドル)

フィリピン 182万USドル(初登場1位)

シンガポール 58万USドル

全世界興収 約5290万USドル

 

日本では京都編よりワーナーブラザーズ制作配給となった本作。世界ワーナーブラザーズの配給により公開された国もありました。特筆すべきなのはフィリピンで2週連続の1位を獲得している点です。なぜヒットしたのか、要因が気になるところです。

情報源:http://www.boxofficemojo.com/movies/intl/?page=&wk=2014W34&id=_fRURNIKENSHINKY01

http://deadline.com/2015/01/top-100-films-international-box-office-2014-transformers-1201343914/

 

るろうに剣心 伝説の最後編

日本 43.5億円(3933万USドル)

フィリピン 144万USドル(初登場1位)

シンガポール 54万USドル

全世界興収 約4270万USドル

 

情報源

http://www.boxofficemojo.com/movies/intl/?page=&wk=2014W38&id=_fRURNIKENSHINDEN01

http://deadline.com/2015/01/top-100-films-international-box-office-2014-transformers-1201343914/

 

借りぐらしのアリエッティ

日本 92.5億円(1億1001万USドル)

アメリカ 1920万USドル

フランス 701万USドル

イギリス 65万USドル

韓国 685万USドル

全世界興収 約1億4557万USドル

 

アメリカやカナダではディズニー配給で公開。まずまずの興収ですが、ジブリは制作部門を休止させているので、日本アニメの代表格が沈黙することはアニメ界にとって痛手に思えてなりません。世界展開がようやく本格化してきたというのに・・・。

なおディズニー配給のため、ポスターや予告もディズニーアニメ風味になっています。その国に合う宣伝方法も必要なのかもしれません。

情報源

The Secret World of Arrietty (2012) - Box Office Mojo

 

聖闘士星矢 Legend of Sanctuary

日本 2億6000万円(215万USドル)

メキシコ 231万USドル

ブラジル 243万USドル

エクアドル 33万USドル

コロンビア 55万USドル

全世界興収 約1000万USドル

 

海外でも人気があるとされる聖闘士星矢ですが、ラテンアメリカでは真実のようです。

ブラジルでは2週間は1館限定上映となり、拡大公開後は2位にランクしています。メキシコでは初登場4位。

日本よりも海外を視野に制作されたという話もありますが、その目論見は見事成功したとみていいかもしれません。

メキシコとコロンビアでは1週間限定で「4DX」上映が行われるなど、日本よりも力を入れていることが伺えます。

 

情報源

http://www.boxofficemojo.com/movies/intl/?page=&wk=2014W25&id=_fSEINTOSEIYALEGEN01

 

キャプテンハーロック

日本 5億円(448万USドル)

イタリア 668万USドル

フランス 586万USドル

ロシア 59万USドル

UAE 5万USドル

全世界興収 約1250万USドル

 

海外を視野に高予算で制作された本作ですが、イタリアとフランスでは日本の興収を超えています。ただ予算が3000万USドルに匹敵するようなので、製作費回収という面ではどうなったのか。制作のマーザアニメーションは次回作を動かしているようなので、こちらも注目です。

 

情報源

http://www.boxofficemojo.com/movies/intl/?page=&id=_fSPACEPIRATECAPTA01

 

貞子3D(2012)

日本 13億5000万円(1686万USドル)

香港 100万USドル

ロシア 88万USドル

マレーシア 47万USドル

全世界興収 約1860万USドル

 

リングを飛び出してしまい、映画キャラクターとしての地位を築き上げた雰囲気を持つ貞子さん。次は4DXでお願いします。

 

情報源

http://www.boxofficemojo.com/movies/intl/?page=&wk=2012W21&id=_fSADAKO3D01

 

 


 

アニメ映画が主体になってしまいましたが、日本映画の世界における現状を紹介しました。

正直に言うと一部の作品以外は「褒められた成績ではない」という実情です。

るろうに剣心のように一部の国では人気があっても、それだけでは駄目ですからね。各国で万遍なくヒットすることが望ましいのですが、やはりハリウッド映画以外でも難しいのでしょうか。

しかし、日本の興収を超える作品も存在しているので、一概に「ダメ」だとも言えないという現実もあり、どう見るのか難しいところです。

 

ジブリは世界展開が本格化した矢先に制作部門の休止を発表したために、今後は日本アニメ界の世界における立ち位置がどうなっていくのか、気がかりです。

 

実写版「進撃の巨人」が海外で好調という記事も出ています。

news.livedoor.com

フィリピンでは日本映画初日記録を更新とありますが、るろ剣1作目の記録を抜く可能性があるのでしょうか。

進撃はアメリカでも公開予定です。ドラゴンボールZ復活のFを成功させたファニメーション配給なので結果に注目です。

 

ドラえもんは中国で成功。日本を大きく上回る興行収入を記録し、世界的にも衝撃を与えた結果と言われています。

中国市場をどう攻めるのか、これは世界的な話題になっていますが、日本も中国市場を意識する段階に突入したと言えます。検閲が強い、公開を一定期間で打ち切るなど問題点は多々存在していますが、やはりヒットした時の数字が大きいのです。

日本が中国市場とどう向き合っていくのか。

 

そして、今後の注目作はやはり「進撃の巨人」と「ゴジラ」でしょうか。両者とも世界展開を念頭に存在しています。

ゴジラは昨年公開のレジェンダリー版が全世界興収5億2867万ドルを記録し、その人気を知らしめました。

なお日本産である「ゴジラ2000ミレニアム」はアメリカで1003万ドルを記録したので、ゴジラブランドであればある程度は稼げる見込みは存在しています。

 

今後、日本映画はどう動いていくのか。

 

なおドラゴンボールZ復活の「F」はアメリカで興収を積み重ね、793万USドルになりました。

www.boxofficemojo.com

現地時間17日からはアメリカでのアンコール上映及び9月からはイギリスで上映が開始されるので、こちらの結果にも注目です。

 

日本映画がヒットしない理由は公開規模の問題もありますが、大前提として質の問題もあるのでは。

共同製作協定をどの国とも結んでいない日本は、海外の技術を取り入れることも難しく、ますます閉塞感を強めていくばかり。中国でドラえもんが100億のヒットを飛ばした今、中国で輸入制限が掛からないように共同製作協定を結ぶなど、対応が必須に思えます。

高い予算をかけてもヒットするとわかれば、ハリウッドなどから人を招いてノウハウを学ぶことができ、それが質の向上につながるのでは。日本はどうなっていくのか?

 

これからは積極的な輸出や世界配給網を持つハリウッド、巨大市場と化した中国との共同製作などが課題と言えるでしょう。

 

ワーナーブラザーズが作り、ワーナーブラザーズで世界配給が可能だということを示してくれた「るろうに剣心」は偉大な作品です。

 

さて、ゴジラと進撃の巨人はどうなるのか。注目です。

 

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