『ドラゴンボールZ 復活の「F」』の全世界興収が「6000万ドル」を超えている件
2015年8月4日からドラゴンボールZ復活のFがアメリカで公開され、1週間限定公開ながら777万USドルというラッキーセブンな興収を叩きだしました。
約900館という限られた上映規模ながらの大ヒット。高いスクリーンアベレージを見せつけるなど高い人気が伺えます。
8月7日から13日付の全米Boxofficeでも13位と大健闘しております。
Weekly Box Office Results for August 7-13, 2015 - Box Office Mojo
アメリカでのヒットもすさまじいものですが、どうやら日本を含む全世界の興行収入が6000万USドルを超える事態になっているようです。
13日時点で全世界(WorldWide)6015万USドルに到達。
6015万USドル!?
「なんだこの数字は。これはエライことになってますわ。本当かよ・・・」と半信半疑に陥ったので、各国の興行成績を可能な限り調べてみました。
日本では37億円を突破。(約2975万ドル 1ドル124円計算)
東映の純利益65億円に 16年3月期、「ドラゴンボール」ヒット :日本経済新聞
オーストリアでは8月7日から公開され61館公開で62万USドルを記録。こちらも高いスクリーンアベレージを記録。1館当たり1万USドルという圧倒的なスクリーンアベレージに。
http://www.boxofficemojo.com/intl/australia/?yr=2015&wk=32&p=new
ニュージーランドは8月6日より公開。僅か20館で8万USドルを稼ぐ。
http://www.boxofficemojo.com/intl/newzealand/?yr=2015&wk=32&p=new
中南米でも公開。こちらは6月から各国順次公開され、週末で711万USドルを記録。なお9市場での合計です。
台湾では5月1日に公開されましたが、詳細な数字は不明。
最終的には全世界で6000万ドルを超えたようです。
世界興収のほぼ半分が日本の数字ですが、アメリカでの異例と言える興収は驚くばかり。Comicbook.comも「unprecedented(異例)」という表現を使用するなど、その圧倒さをひしひしと感じます。
配給のFunimationは好調な結果に気を良くしたのか、8月17日からアンコール上映を行うと発表しました。これで興収が更に伸びるということになります。公開規模と上映期間によってはアメリカだけで「1000万USドル越え」もあり得るのかもしれません。
やっぱりドラゴンボールは強い!
他にも、日本映画では「るろうに剣心第1作」がアジア圏を中心に日本含む全世界6000万ドルを稼ぐなど、アニメや漫画原作の映画が静かに稼ぎ始めています。
まどマギやあの花ですらアメリカで劇場公開したようなので、とりあえず公開しておけというやっつけ感を感じますが、いい傾向と言えるでしょう。
日本アニメは海外に活路があるのかもしれません。STAND BY ME ドラえもんは中国でが日本の興収を超える100億円に達するなど、異様な数字を見せつけ始めています。
ドラえもんは中国で約106億円と日本の83億8000万円を大きく上回る結果になりました。
ドラゴンボールのアメリカにおける成功と、ドラえもんの中国における成功は日本アニメの岐路になるのか?
海外の動向に注視する時代になったと言えますね。
中国やアメリカという巨大市場にどんどん輸出し劇場公開にこぎつけて、どんどん稼ぎまくろう。
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