LOGのハウス

エンタメ系メディア

『君の名は。』の世界興収がとんでもないことになっている

f:id:Sanyontama:20160829075658j:plain

中国で大ヒット。台湾やタイでも大ヒット。世界各国で大ヒットという胡散臭いキャッチコピーがあながち嘘ではない作品がある。『君の名は。』だ。
日本では200億円を超え、異次元に突入した本作は海外でも(日本映画としては)異次元ともいえる記録を打ち立てている。

なんだかもう訳がわからないので、とにかく調べることが出来た7カ国+日本の興収を見てほしい。最後に日本を含めた世界興収を記している。

中国

初週ランキング1位
初週興収 2.8億人民元(日本円約47.3億円 1人民元=約16.9円)

12月25日までの累計興収 5.6億人民元(日本円約94.7億円)

※中国では二週連続1位を獲得

猫眼電影調べ
猫眼电影 - 一网打尽好电影

 

台北

初週ランキング1位
初週興収 2381万台湾ドル(約8659万円 1台湾ドル=約3.64円)

12月25日までの累計興収 8743万台湾ドル(約3.17億円)

※台湾は台北のデータしか調べられず。台湾全土のデータは不明。

開眼電影網調べ
開眼電影網--新版--

 

香港

11月11日公開
初週ランキング1位
初週興収 6,149,917香港ドル(約9334万円 1香港ドル=15.1円)

12月18日までの累計興収 29,819,004香港ドル(約4.52億円)

hkfilmart.com調べ
hkfilmart.com

 

スポンサードリンク

 

タイ

11月10日公開
初週ランキング1位
初週興収 635,719USドル(約7485万円 1USドル=117.7円)

12月4日までの累計興収 1,222,693ドル(約1.43億円)

※タイは現地通貨(バーツ)での詳細興収を調べられず。BoxofficeMojo調べのUSドル換算で算出。12月4日以降のデータも不明。
12月9日の東宝発表によると4412.2万バーツ(約1.4億円)に到達している模様。

「君の名は。」中国とタイで日本映画・歴代興収の新記録を樹立! : 映画ニュース - 映画.com

BoxofficeMojo調べ
Your Name (Kimi no na wa.) (2016)

 

ニュージーランド

12月1日公開
初週ランキング7位
初週興収 79,358NZD(約645万円 1NZD=81.3円)

12月23日までの累計興収 143,641NZD(約1169万円)

THE NUMBER調べ
New Zealand Box Office for Your Name (2016)

 

オーストラリア

11月24日公開
初週ランキング9位
初週興収 355919AUD(約3009万円 1UAD=約84.5円)

12月23日までの累計 1,075,783AUD(約9095万円)

THE NUMBER調べ
Australia Box Office for Your Name (2016)



イギリス

11月18日公開
初週ランキング23位
初週興収 27,009(約318万円 1ドル=約117.7円

二週目(11月25-27日)14位
二週目累計興収 255,099USドル(約3004万円 1ドル=約117.7円)

12月18日までの累計興収 466,772USドル(約5496万円)

※12月18日以降のデータは不明。BoxofficeMojo及びTHE NUMBERで調べたものの、両者はUSD表記だが興収に少し差異が見られる。累計はBoxofficeMojoに合わせている。

BoxofficeMojo及びTHE NUMBER調べ
Your Name (Kimi no na wa.) (2016)

United Kingdom Box Office for Your Name (2016)

 

日本


12月25日現在で213.3億円
※日本歴代4位の記録

興行通信社調べ

歴代ランキング - CINEMAランキング通信

 

世界累計興収 (12月25日まで)

318.6億円
USドルに換算すると2.7億USドル(1ドル=約117.7円)




中国の約94.7億円が世界興収を大幅にけん引することとなった。3Dスクリーンのシェアが高い中国で2Dオンリーかつ中国要素無しで100億円に迫る規模のヒットとなったことは革命といえる事態だろう。しかも二週連続1位という快挙まで成し遂げている。
3D版やIMAX上映があれば100億円は軽く超えていただろう。「2Dだけでここまでいける」となれば新海誠監督の次作は中国だけで3D版が公開される可能性は大いにある。

そしてアジア圏では旋風を巻き起こしている。日本、中国、台湾、タイでは初週ランキング1位を獲得し4冠を達成。これは日本アニメが既に受け入れられている土壌があるから成し遂げられたのだろう。

以外にもオーストラリアやイギリスなどでも健闘しているものの、大ヒットとは言えない数字になっている。文字通りの世界的大ヒットを遂げるにはオスカー受賞などのブランド力がなければ難しいのだろうか。

なおシンガポール、インドネシアなどでも公開されているが興収が不明だったので除外している。

『君の名は。』VSハリウッド作品

『君の名は。』は日本を含めた世界興収が318.6億円、USD換算では2.7億USドルとなる。この数値がどのようなものなのか、ハリウッド作品と比較してみよう。

VS『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』


世界興収2.45億USドル
2016年世界興収ランキング29位(12月28日現在)

VS『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』

世界興収2.81億USドル
2016年世界興収ランキング28位

VS『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』

世界興収2.99億USドル
2016年世界興収ランキング27位

『君の名は。』2016年世界興収ランキングで『ミュータント・ニンジャ・タートルズ』に勝利していることになる。
そしてジョニー・デップ主演作や、ティム・バートン監督作にも肉薄する数字。なんですかこれは。(ただこれは1ドル117.7円という点を考慮する必要がある)

日本のアニメ映画が世界興収ランキングに載る事態になっている。(殆ど日本と中国の成果だが…)
海外ではこれから公開される国もあるため、世界興収はさらに伸びるはずだ。

日本映画でも世界で可能性がある、ということを『君の名は。』が示してくれた。今後の日本映画の動向に目が離せない。

ピコ太郎といい、今年は日本発のエンタメが世界を席巻する年だった。『君の名は。』の世界的なヒットは本当に理解が追いつかない…。