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キンプリの応援上映に行ったら観客が先鋭化しすぎていて限界だった

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何かと話題を振りまいているキンプリ。
毎日TLで話題になっていることもあり「もう一度みたい」と思ったので、応援上映に行ってきたんですよね。

初鑑賞時も応援上映だったのだけど、そのときはコールも何も知らない状態だったのだけどとても楽しめた。映画の新時代が到来したって思いましたね。

stohspaceg.hatenablog.jp
ここでも書いているけど、初めての応援上映はすごく楽しかったんですよね。もう最高、もう一回行きたい!って思うほどでした。応援上映そのものは素晴らしいシステムですよ。

前回は田舎の劇場だったので客入りはそこそこ。満員状態ならもっと楽しいんだろうと思い、今回は大都会の劇場まで赴いたわけ。

結論から言うとひど過ぎた。オタクが先鋭化しすぎていて、ついていけなかった。
応援上映そのものを批判する記事ではないことを断っておきます。個人的な意見としては他の映画に広まってもいいと思っています。だけど、ここの応援上映は「それなんか違うだろ」と思うほどひどかったんですよね。

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初心者お断り

コールは予習して、キングブレードも購入してノリノリで劇場に向かったんです。
応援上映って観客と作品の対話だと思っていたのだけど、この劇場はひどい。

観客同士でノリツッコミ始めるんですよね。
コールの場面を間違えた人がいたら「まだ早いよ!」って突っ込んできやがるの。それで劇場が笑いに包まれる。僕は二回目だったから何とか笑うことができたけど、初鑑賞者からしてみると意味不明すぎて完全に置いてけぼりだよね。あほなのかと。

それに最前列でやたら目立つやつがいる。目立つのはいいけど、そいつの音頭に他の観客が従うっていうスタイルになってた。
そいつが「回想始まりまーす」というと他の観客は「はーい!」と答える。なんだこいつらって思った。こいつ応援上映を私物化しすぎだろと。ここは体育祭の応援団かなんかかよ。ふざけんなよ。

こんな感じで観客同士のノリツッコミが延々と続いていくし、ヤジも多くて適切なコールがわからなくなってしまった。どこで何を言えばいいのかさっぱりわからず、とりあえずキングブレードを振るしかなく。振っても楽しくないってどういうことよ。

寒いノリツッコミのおかげで心が削られていく始末。初参加時とは勝手が全く異なるおけげで全然楽しめなかった。パワーインフレってこういうことなんだと実感させられましたね。『バットマンVSスーパーマン』でラストバトルについていけないバットマンの気持ちがよく分かった。

上映が終わると「お疲れ様でした!」と例の応援団長が叫ぶ。これはまあいい。実際に疲れたからな。
続けて「次回もよろしくお願いします」とか抜かしやがるの。次も参加する前提かよ。なんだよ部活かよ、ふざけんなよ。応援上映ってそういうものじゃないだろ。スクリーンと観客の対話じゃないのか。いくらなんでも私物化しすぎだろ。

こんなに楽しめないとは思っていなかったわ。通路挟んだ隣に座っている人も目が完全に死んでいたし、僕と同じ心境なんだろうなあと思いましたね。

感情を返して

初めてプリズムショーを見た時の感情を返してよ。今回は煌めきなんか全く感じなかったよ……。

初参加時の応援上映は「映画観賞のスタイルが大きく変わった、これは大事件」と思ったほどの衝撃、そして楽しさがあった。何度も参加する人の気持ちが理解できたし、僕も実際にそうなったから二回目に行ったわけなんですよ。

だけど、今回は内輪に打ちのめされた。なんか違うな、違うよな、と違和感ばかりが募っていき精神が消耗する始末。観客同士でノリツッコミするなら自宅でやれよと。アホなのかなって思う。

応援上映なのだし騒いだりするのは構わない。ばか騒ぎ最高!って思う。だけど
観客同士でノリツッコミするような「内輪ノリ」で盛り上がったりするのはどうなのかと僕は思いますね。

何度もいますが、僕は応援上映肯定派です。他の作品にも広まれば良いと考えているし、皆もこの楽しさを体験してほしい。
だけど、ここの応援上映は内輪ノリが酷すぎた。内輪で楽しむのは違うんじゃないのかと、僕は問いかけたい。内輪ノリなら映画館でやる必要はないじゃない?って何度でも問いかけたい。

応援上映にも節度が必要なのかなと考えさせられますよ……。応援上映怖い。

『行け!般若マン』はヤバい、マジでヤバすぎてヤバい

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久々にヤバイ作品を見た。あまりにもヤバすぎたので記さねばならない。ヤバイしかいえねえよかよ、と思われるだろうが、般若マンを見る前と後では僕の語彙力が大幅に失われてしまった。
@Sanyontamaです。

『行け!般若マン』という作品がをご存じだろうか?
清洲昇吾氏が『行け!ゴッドマン』などの『行け!シリーズ』にオマージュを捧げて制作した作品だ。「行けシリーズ(勝手に)40周年記念作品」と銘打たれている。

凄い。こんな作品が存在しているのか。自分の世界が狭すぎるという事実を突きつけられた。

これ以降は「ヤバい」しか言っていないので閲覧に注意してもらいたい。レビューでも感想でもなんでもない。備忘録にすらなっていない。

ネタバレがあります。物語を最初から最後まで記しています。

何もかもがヤバイ

とあるイベントで本作が上映され、会場は笑いと衝撃の渦へ叩き込まれた。久々に「ヤバい。これはイカレている。頭がおかしい」と感じた作品だ。語彙力を奪われてしまった。

何が狂っているのかと言うと、1話は3分20秒ほどなのに、OPで1分近く消費する。ヤバイ。本編が短すぎる。

OP曲は歌唱と歌詞テロップがあっていない。歌唱にワンテンポ遅れて歌詞テロップが表示される。ゴッドマンもこんな感じだった。リスペクトしまくっててヤバイ。

第1話

人間(メガネ君)が地球に落ちてきた悪役・ザイアーク星人の宇宙船を弄ぶ。

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こいつのせいでザイアーク星人が宇宙船から解き放たれてしまう。ヤバイ。宇宙船には見えないものを弄る好奇心がヤバイ。

そしてこうなる。

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追いかけられる場面はスロー演出のおかげでシュルレアリスムな映像になっている。

その後、唐突に般若マンが登場する。

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横溝作品とかに出てくる殺人鬼にしか見えない。なんだこの姿は。ヤバイだろ。

1話は般若マンとザイアーク星人が対峙して終わる。ヤバイ。尺の使い方を間違っている。ヤバイ。OP削れよ。

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第2話

冒頭から「般若ファイト!」と叫び出す。レッドマンかよ。
なお本作は現在のレッドマンブーム以前に制作されている。清州監督の名誉のためにも"便乗"ではない事を伝えておきたい。

アクションはぼんやりとしている。もっさりではなくぼんやりとしている。

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ペチペチって感じのアクションが続く。切迫感や緊張感が皆無。こんなのが延々と続く。緩すぎてヤバイ。

第2話はなんか般若マンがピンチに陥って終わる。

第3話

最終回である第3話は何もかもが狂っている。

色々あって危機を切り抜けた般若マン。遂に必殺の武器を使う!
必殺の武器は「般若マン・ソード」と言うらしいが、どうみてもドスにしか見えない。

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おかげで般若の面をかぶった猟奇殺人鬼にしか見えない。
石井輝夫作品とかに出てきそう。これは返り血で着物と面が汚れる奴ですわ。血まみれで廊下を歩いていたら、鉢合わせた人が気絶するパターンですわ。

このドスをザイアーク星人へと突き刺す。"グシャ"っという生々しい音が響き、勇猛に響いていたBGMも停止する。なるほど、ここが笑いどころかと言わんばかりの演出にイベント会場が爆笑で彩られた。

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もがき苦しむザイアーク星人を抑え込む。ドスを深く刺し込むためだろう。息の根を確実に止めるという気概が感じられる。最近のヒーローは怪獣に優しいから困る。
悪は徹底的に懲らしめる。これこそヒーローのあるべき姿だ!

そして、死亡(?)したザイアーク星人は抜け殻(?)のようになり、ビルに覆いかぶさってしまう。

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般若マンは抜け殻(?)を消し去るために謎の技を使う。

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 「般若マン超電磁波!」とか発言していた。なんで電磁波なんだよ。もっとカッコイイ名前あるだろ。ネーミングセンスなさ過ぎてヤバイ。

電磁波を使うと抜け殻が爆発する。

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爆発する。

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 爆発に巻き込まれて街が吹き飛んでしまう。

般若マンの方が街を破壊してんじゃねーか!!

ザイアーク星人は街に出てすらいないんだぞ。公園で暴れてただけなんだぞ!なんでこうなるんだよ!!

なんなんだよこれは。

そしてメガネ君はこれである。

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全部お前が悪いんだろーが!

お前が宇宙船を弄ばなければ街は吹き飛ばなかったんだよ!
なんだよこれは…。なんで喜んでるんだよ…。頭おかしいだろ…。

ちなみに般若マンもこれである。

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このやりとげた感。

ドスでザイアーク星人をぶっ殺し街を吹き飛ばしているのに、このダブルピースである。
ここまで突き抜けていると何もかも許してしまえる。こんな姿を見てしまうと般若マン最高!と思えてくる始末だ。

ヤバイ。ヤバすぎる。何を考えて生きればこんな作品を作れるんだ。理解できない。
ここまでぶっ飛んでいると全部愛せてしまう。ヤバイ。意味不明すぎて愛おしくなるってどういうことだよ。

本編以外もヤバイ

ヤバイのは本編だけじゃない。

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パッケージは凝っている。
その1ってなんだよ。その2はいつ出るんだよ。

ちょっと待てよ、なんかおかしいぞ。

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本編における第2話の表記は"その2”だったぞ!
もちろん第3話は"その3"だ。
すでにその2は存在しているが、実際に"その2"はまだ製作されていない。何がどうなっているんだ。
支離滅裂すぎるだろ。意味がわからない。日本語がおかしくなるわ。何が言いたいのか僕にも分からん。

そしてこの中身である。

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パッケージに拘るならラベルにも拘れよ!!!

どこで力尽きたのか。デザインが思いつかなかったのだろうか?
ヤバイ。やる気があるのか無いのか読み取れなくてヤバイ。だからその1ってなんだよ…。

実は深い

未だに続編は製作されていない。イベントではその理由を清洲昇吾監督が語った。

「敵が足りないから続編が作れない」

深すぎる。
ヒーローと言うのは悪役がいなければ成り立たない存在だ。その悪役が不在では作品が成り立たない。これは深い言葉が出てきたぞ…。

ヒーローが悪を呼び寄せると言われることがある。シビル・ウォーでも言及があったほどだ。ヒーローさえいなければ、世界は平穏無事なのでは。
ヒーローが活動しなければ、悪を呼び寄せることもない。般若マンはそこへ踏み込み、そして体現している。
哲学の世界である。ヒーローの神性に踏み込んだ名セリフと言える。

監督はヒーローとは何かという哲学に挑戦しているようだ。これは迂闊に続編を作れとは言えない。

なお現在敵は募集中とのこと。
般若マンがいなければあの世界は平和を保てるのではなかろうか。募集というのもヒーローの哲学に挑む要素に思えてしまう。般若マンとはヒーローに一石を投じる作品なのかもしれない。

これは深い作品といえる。

本作のDVDは各地のイベントでしか入手できないようだ。鑑賞してみたい人は根気よく探すしかない。どこかで見つかるだろう。諦めなければ幸せはきっとやってくるはずだ。

今すぐ使える英語圏のネットスラングを紹介していく

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英語圏のネットスラングは何を言っているかさっぱりわからない。そんな人も多いはずです。

SNSや海外掲示板を見ていると文化の違いを感じますよね。ネットスラングなんて最たるもので、何を伝えたいのかが全く分からないことが多いと思われます。
lol? XD? WB?
何が何だかさっぱりわからない……。翻訳サイトでも翻訳しきれないのがスラングです。
ここでは英語圏のネットスラングを解説していきます。知ればコミュニケーションが円滑になるかもしれません。

スラング一覧

よく見かけるスラングをまとめて解説しています。

lol

Laughing Out Loudの略
意味:笑い

いわゆる「w」みたいなものです。文末に付けることが多いです。

XD

意味:顔文字 笑いの意味

英語圏の顔文字は縦に見るようです。Xが目でDが口です。驚いたときや喜んだ時に使います。

omg

Oh My Godの略
意味:驚き

オーマイゴッドの略称です。驚いたときに使用します。

wtf

What the fuckの略
意味:マジか!? うそだろ!?

これも驚いたときなどの強い感情表現を行う時に使います。

Aww

意味:哀れみや悲しみ

笑っているのではありません。「あ~」といったニュアンスです。かわいい物を見た時とかにも使用できます。使いどころで意味が変化します。決して笑っているわけではありません。

WB

Welcom backの略
意味:おかえり

そのままの意味です。チャットとかで使用できますね。

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sux

Sucksの略
意味:クソ

この漫画クソだなっていう感じで使います。

意味:OKの略

そのままの意味。略しすぎて意味が分からない状況になってますね。アニメではありません。

Yass

意味:やった!

やった!わーい!って時に使います。感情表現ですね。
日本のwのように感情の度合いによってaやsが増えます。

on fleek

意味:カッコイイ・キマってる

カッコイイねとか、イケてるとか、そんな意味があります。

nah

意味:No

Noの砕けた表現。

TX/THX

Thanksの略
意味:ありがとう

ありがとうの意味です。断じて映画の認定会社ではありません。

Senpai

意味:私の事に気づいてくれない人

日本の"先輩"から。私の事に気づいてくれない人を指す言葉。アニメの影響みたいです。

noob

意味:悪い新参者

元は米軍で使用されていたスラングが短縮されて"noob"になった様子。マナーが悪い、知ったかぶりな初心者に対して使う言葉です。

AKA

also known asの略
意味:通称

~として知られる、との意味があります。あだ名とか別名を指すときに使う言葉です。自動小銃ではあり

fanboy

意味:○○オタク・○○厨

原価厨とか、映画オタクとか、そんな意味があります。

plz

pleaseの略
意味:お願い
お願いしますってことです。

RIP

rest in peaceの略
意味:ご冥福をお祈りいたします

著名人の訃報が流れると目にすることも多いはず。ご冥福をお祈りいたします、との意味があります。

PMFJI

Pardon me for jumping inの略
意味:割り込んで失礼

横から失礼しますという事です。クソリプを飛ばすときに使えますね。

gar

意味:超男らしい

あまりにも男らしすぎて惚れてしまいそうって意味があります。

BTW

By the wayの略
意味:ところで

話題を変えたい時に使用します。

IC

I seeの略
意味:分かった

分かったときに使います。



国が違えば文化も違う。ネットスラングも同じです。日本のスラングが通じることはほとんどないのです。アジア圏なら一部通じる物もありますが、英語圏になるとほぼ通じません。
このようなスラングを覚えておけば、コミュニケーションも円滑に出来るようになるはずです。

ただ日本と同じく、時が経過すれば古くなるスラングもあり、逆に新たな物が出現するので、常日頃から触れておかないと時代に取り残されてしまう欠点もあります。

海外のオタクや映画ファンと交流してみるのも面白いですよ。
そこには知らない世界があるので、きっとあなたの人生に役立つはずです。


『シン・ゴジラ』予告編が見せつけた恐怖と絶望を解剖する

現実対虚構。遂にゴジラの動く映像が解禁された。
ただれた皮膚が強烈な嫌悪と不安を催す。これほどまでに畏怖してしまうゴジラはかつて存在しただろうか。

本作はIMAXと4DX、MX4Dで公開が決定している。

この最恐のゴジラについて解剖し考察していきたい。

1.徹底された絶望感

こんな恐ろしいゴジラがいただろうか。真っ赤にただれた肌はVSデストロイアのゴジラを思わせるが、それとは印象が全く異なる。のっそりと動く様子はどこか神聖さを感じさせるが、同時にその緩慢さこそが恐怖と不安を生み出す要因にもなっているのだろう。

今までにない恐怖。「近づかないでくれ」と感じるゴジラは初めてだ。

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明らかに震災を連想させるカットも盛り込まれており、今回のゴジラは日本人の傷をえぐる作品になるのかもしれない。

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都市部でゴジラと自衛隊が激突する・・・。

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ゴジラは自衛隊の攻撃にも動じない。動じないというのではなく"何も感じていない"というべきだろう。

異形ではあるが、どこか悠然さを感じる。これが怪獣"王"の余裕だろうか。
今までも自衛隊の総力戦でゴジラを食い止める描写は幾度となく登場したが、今回ほどの絶望感は感じられない。
ゴジラの姿と醸し出される雰囲気、そして”普通の夕暮れ”がミスマッチを発生させ、恐怖を生み出している。

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2.ハイブリッドによる新世代特撮

一部報道では「ゴジラはフルCG」となっているが、これは誤りである。樋口監督は「特撮とCGのハイブリッドになる」と答えている。実写進撃の巨人のような映像を想像してくれれば分かりやすいだろう。

今回のゴジラはその姿から中に人が入る方法で撮影しているとは考えにくい。

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腕は細く小さい。予告編では緩慢な動きしか見せていない。腕の細さと小ささから、これは中に人が入って演じるスーツではなく"操演"で動かしているのではなかろうか。

実写進撃の巨人も超大型巨人は人形浄瑠璃のような操演で動かされていたので、このゴジラも似たような演出がされているように思える。

赤く発光する皮膚。VSデストロイアを思わせる。デスゴジは燃え盛る印象を与えたが、シンゴジラは傷のような痛々しさを印象付ける。ウルトラセブンのスペル星人を連想させてくる。
この赤い発行は内部に電極を仕込んでいるのではなく、CGで付け加えているはずだ。

進撃の巨人で培われた技術が、シン・ゴジラで存分に発揮されている。スーツだけならこのような不気味さは表現できなかっただろう。CG処理を施すことで完成した異形の神。まさにハイブリッドならではの表現と言える。

ゴジラのCGモデルも作られているようなので、一部ショットではフルCGゴジラが登場するだろう。

3.考察 シン・ゴジラの物語とは

キャストは総勢328名。異例の規模で撮影されたシン・ゴジラ。本作の物語を考察していきたい。

物語は政治家主体で進んでいくようだ。長谷川博己は内閣副官房長官役、竹野内豊は内閣総理大臣補佐官役だ。
311を連想させる場面も多く、ゴジラを災害的な物として描こうとしているはずだ。

この災害的ゴジラは84ゴジラを想起させる。政治家が主体の点も似ている。
ゴジラデザインも84ゴジラポスターを思わせる点も見逃せない。

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背びれや腕の形状……。随所にポスターからの影響が垣間見える。

84ゴジラは"日本にゴジラが現れたらどうなるのか"とのコンセプトで描かれている。政府主導で対ゴジラの方策を練り、災害パニック的な描かれ方をしている。

シン・ゴジラも同じ空気が漂っている。政府主導でゴジラ対策を描くのだろう。政府機関の場面が多いのも災害パニックの印象を強める。

日常的な風景に突如現れた異形且つ巨大な存在。食い止めようとしても、その動きは止められない。自衛隊の兵器にビクともしない姿はまさに地震や台風などの災害を思わせる。

もしかすると庵野樋口コンビは84ゴジラのリメイクもとい"理想形"を生み出そうとしているのかもしれない。

石原さとみは米国エージェント役と言う点も興味深い。
石原さとみは英語のセリフも多いと語っていた。確実にアメリカ絡みの展開が飛び出してくるはずだ。在日米軍の登場も噂されているため、彼女の動きに注視したい。

自衛隊がゴジラの信仰を食い止められず、在日米軍に協力を要請するとのゴジラ映画市場初の展開も予想できる。
84ゴジラではアメリカとソ連が核兵器を使用する動きを見せたが、シン・ゴジラではゴジラの侵攻を食い止められない日本政府が米国に要請して核兵器仕様の決断を迫るような状況も予想できる。
日本で核兵器を使用するタブーに踏み込んだ可能性はあり得るだろう。

4.ゴジラの出自は? 行動は?

今回は初代ゴジラが存在しない世界。
ゴジラが初めて現れた世界故に、出自を想像してしまう。
ゴジラファンならこの場面に注目したはずだ。

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"呉爾羅"と書かれたファイル。初代ゴジラは大戸島の伝説に登場する"呉爾羅"に倣って呼称されるようになった。
シン・ゴジラの世界にも大戸島かそれに類する伝説が存在しているのだろうか。
ゴジラの呼称はこの表記から取られていることは間違いなさそうだ。情報が少ないので出自は読み取れない。赤い肌から察するに放射能が絡んでいるはずだが……。

レジェンダリー版は大自然の驚異的な側面を持っていたが、シンゴジラはそれと同時に人類の罪を象徴する物を持ち合せているようにも見える。

予告で描かれたこの場面。

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Twitterでロケ地が特定され、神奈川の鎌倉だと確定した。

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ずらりと10式戦車が並んでいる場所は川崎市だ。

ゴジラは鎌倉から上陸し川崎へと進む。そこで自衛隊と激突するという流れだろう。
ゴジラは確実に東京を目指している。なぜ東京を目指すのかは不明だが、日本政府はゴジラの首都侵攻を食い止めるために行動していることが読み取れる。

このゴジラは熱線を吐くのだろうか。平成やミレニアムのように光線的な熱線はこのゴジラに似合わない気がする。(個人の感想)
そもそも、熱線を吐いたら死にそうな印象すらある異形さだ。自衛隊の攻撃には動じないが、何らかの拍子で突然死しそうである。

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予告冒頭の鳴き声をあげるゴジラ。他は緩慢な動きなのに対して、この場面だけは獰猛さをあらわにしている。
昼間は光の影響で活発に行動できないのか。初代ゴジラのように夜行性か? 初代は光に敏感な反応を見せていたが……。

ゴジラを激しく反応させる何かが起きている。何だろうか。自衛隊の攻撃に動じていない事から、それを超える物だと推測される。

謎だらけだがゴジラは『スカイツリー』を破壊するのだろうか。ここにも期待がかかる。

5.さいごに

遂に予告編が解禁されたが、同時に謎をもたらした。

分かることは"これまでにない絶望感"と"恐怖"、そして"神聖さ"だ。今回のゴジラは不気味だが、どこか神神しさを覚える。この居心地の悪さが今回のゴジラを象徴させる要素だ。
かつてない最恐のゴジラ。こいつが魅せる世界とは何か。

確実に言えることが一つある。
このゴジラは「観る」でもない。「キメる」でもない。
「目撃してしまう」作品だということだ。

僕たちは既にゴジラの存在する世界に叩き込まれている。



台湾映画『變身』が見せつける"日本特撮ヒーロー"への愛

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こんにちは@Sanyontamaです。

日本人なら"変身"という文字を見ると何を連想するだろうか。バイクで疾走し、悪を倒す覆面の男が最初に出てくるだろう。

幼いころ、怪人と戦う正義の覆面ヒーローに心を奪われた人も多いと思う。ポーズを決めて「変身!」と叫ぶと、主人公は正義の覆面戦士へと変貌し、平和のために戦ってゆく。
超人的な力を有して、人間では立ち向かえない悪にも立ち向かえる。そんな特撮ヒーローは誰もが一度は憧れる存在だ。変身グッズを買ってもらった人も多いだろう。

台湾映画『變身』はそんな特撮ヒーローにスポットを当てた映画だ。ブルーレイを輸入し、日本語字幕も音声も無い状態での鑑賞になったが、これが完全にやられた。あまりにも素晴らしくて参ってしまう。
日本の仮面ライダーを代表とした特撮ヒーローへの愛にあふれた作品に仕上がっており、凄く楽しめた。

ヒーローのデザインも仮面ライダーを彷彿、というよりもほとんどそのままである。そのせいか台湾では物議を醸し、ニュースにも取り上げられたようだ。

ネタバレを含みます。

あらすじ

特撮ヒーロー番組『宇宙超人FLY』は放送開始当初、爆発的な人気を誇っていた。しかし10年もたつとマンネリ化し視聴率も低下し、人気が陰ってゆく。現状を打破すべく、テレビ局は日本から視察を招き、番組の改善へと動き始める。
日本側の提案で番組は一新されることが決定し二代目ヒーロー『宇宙超人FACE』が登場。FLYはお払い箱となり、主演の鐵男はクビになってしまう。

異国が放つヒーローの姿

脚本はシンプル故に中国語が分からなくても頭にスッと入ってくる。

10年の長きに及ぶ放送によりマンネリが発生してしまい、視聴率は低下する。だが主演の鐵男だけはFLYを演じることに熱を帯びていた。他のスタッフはやる気がないのに、彼一人だけが熱く燃えている。それなのに降板させられてしまうという理不尽さが、この映画の肝だと言えよう。

「ヒーローは死なない」
これは幼くして亡くなった弟と交わした約束だ。だからこそ、彼は愛してやまないFLYの退場、つまり死亡を取り消そうとする。その奮闘っぷりはまさに"ヒーロー"だといえる。だが、その奮闘もむなしくFLYは死亡してしまい、二代目のFACEが主役となる。

てこ入れ劇も日本特撮ではお馴染みの光景だ。
人気が出ないとなると新たな武器を投入したり、新しいヒーローを登場させるのも良くあることである。
FLYは10年の長きにわたり番組を維持できていたのだから、子どもたちの心には確実に刻まれた存在だろう。だからこそ、鐵男はFLYへの愛が人一倍強いのだ。

台湾にはスーツアクターの概念がないのか、FLY主演の鐵男が変身前と変身後の両方を演じている。スーツに入って自ら戦っているのだ。それもFLYに対する愛が強まる要因になっているのだろう。
こういった台湾と日本の差異も面白い点だ。

FLYは巨大化も出来るヒーローだ。仮面ライダーJを彷彿とさせる。
日本では少なくなった立派なセットを組んで怪獣と戦う場面もある。異国の映画なのにどこか懐かしい雰囲気が漂ってくる。
変身ポーズも日本の丸パクリではあるが、古風なスタイルすらも愛おしくなってくる。

怪人と遭遇しても変身せずに生身で戦い、後から変身するというお約束も踏襲されている。平成ライダーでよく見る例の場所っぽいところで戦うシーンもあり、日本の特撮ヒーローを徹底的に研究していることが読み取れる。

鐵男が子どものときに見ていたヒーロー番組が登場するのだが、そのヒーローが本当に古く見える演出も凄まじい。
単純に古臭いデザインにするわけではなく、変身シーンや演出を変えることにより現実的な"古風感"を巧みに演出している。現代のみならず、過去の日本特撮までオマージュする徹底っぷりには感服してしまう。

この作品はメタフィクションだから善悪を問う作品ではない。
だが真っ直ぐに"理想のヒーロー"を描いている。「ヒーローは死なない」というセリフがこの作品の全てだろう。
今は人気がなくても、誰かの心の中には生き続けている。だからこそ、番組を降板させられてもどこかでFLYを、ヒーローを演じたい気持ちが存在している。

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出典:http://mypaper.pchome.com.tw/hatsocks75/post/1323796562


仕事を失った鐵男はFLYのスーツを着て通販番組に出演する。MCが病気で出られなくなり、急きょ鐵男が番組を取り仕切ることになる。スタッフ側の不安をよそに、鐵男はMCをこなし売り上げに貢献する。

ピンチに陥った番組を救うどころか売り上げにも貢献してしまう点は、番組側からしてみると"ヒーロー"そのものだといえる。
この作品はコメディタッチで描いているおかげで、タブーとされる部分にも臆することなく踏み込んでいる。

日本では主演俳優がスーツを着て素顔を晒すということは中々発生しない。だがこの映画ではそんな場面が頻繁に登場する。
これも文化的な差かも知れないが、日本では難しい演出をいとも簡単にこなせているのは面白い。

このような演出を行うことで鐵男のFLY愛を強調することにも成功している。だからこそ、彼を番組に復帰させてほしいとの願いが観客に生まれてくるのだ。

本作品は日本特撮ヒーローへの愛は溢れんばかりに描かれている。だがその根底には"ヒーロー"という物への憧憬と理想が込められているのだ。

ヒーローの形はそれぞれ存在している。平和を守り、みんなの笑顔を守ることがヒーローではない。
番組を救うこともヒーローだし、売り上げに貢献することもヒーローの姿だと言える。
単純に悪党と戦うだけがヒーローではないという事をこの作品は伝えてくるのだ。

台湾が本気で特撮ヒーローを作れば日本の脅威となるだろう。
これほど楽しい作品だとは思っていなかった。完全にやられた。

アイキャッチ出典:http://mypaper.pchome.com.tw/wyp2221/post/1323804253