なぜ『白鯨との闘い』のポスターはダサイのか?その理由は『仕方がない』ことだった
クジラを生で見たことがない@Sanyontamaです。
「白鯨との闘い」という映画がある。「白鯨」の元となった事件を描いた作品だ。
日本では16年1月16日に公開予定であり、賞レース本命とも言われている。そんな期待値の高い作品でひと騒動発生していた。
それは「ポスターがダサイ」という層どうなのだ。
ダサイポスターといえばアベンジャーズが記憶に新しく、またしても日本の宣伝がやらかしたのかと思ってしまった。
まずはポスターを見比べてみたい。
こちらはアメリカで使用されているポスターだ。一見すると怪獣映画を連想させる図柄だ。鯨が鯨には思えない巨大生物に見えてくる。
このポスターは必要最低限の要素しか見せていない。巨大な生物の目玉が不安感をあおり、謎に満ちた絵柄も相俟って期待を煽る仕様になっている。
こちらが日本で発表されたポスターだ。俳優陣とキャッチコピーが目立つ。アメリカ版とは違った仕様だ。別作品かと思えるほど印象が異なっている。
アメリカ版と日本発表ポスターの見比べてみると、やはり日本発表ポスターがダサイと言われる理由もわかる。
日本発表ポスターはクリスヘムズワースを押し出している。彼はマイティ・ソー役で知名度を得ているから、まずは俳優で作品を認知させた方が良いと考えているのだろう。つまり作品内容よりも俳優で釣る作戦に出た。いつもの日本的なやり方がここでも発揮されてしまった。また日本の宣伝がやらかしたのか、と残念な気分になった。
だが待ってほしい。日本発表ポスターがダサいのは仕方がないことなのだ。今回ばかりは日本に文句を言うことは間違っている。
なぜ仕方がないのかと言うと、このポスターは国際版の1種類でしかないからだ。
このサイトが報じているように、日本で発表されたポスターは国際版の1種類でしかない。だから日本がやらかしたのではないわけだ。そもそもの国際版がダサかったということ・・・。
イギリス版。
台湾版。
香港版。
同様のポスターを使用しいる国はほかにも存在しており、どれも「名著、白鯨の元になった実話」との文字が記載されている。日本版は文字が大きいだけで、名著白鯨~との文字すらも国際版ポスターに記載されている。文字の体裁や大きさは違えども、基本は国際版に則った仕様だ。
つまり、ダサいと感じる理由は国際版ポスターにある。なので日本の配給元や宣伝会社、日本の風潮に文句を言うことは残念ながら大間違いなのだ・・・。
日本がやらかしたのではないとの事実だけは伝えておきたい。
文字がでかすぎる点がダサさに拍車をかけているようにも思えるので、その点はに対しては文句を言っても大丈夫なのでは?