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最高最強に面白いおすすめアニメ映画ランキング20!


アニメって良いですよね。アニメといってもテレビアニメもあれば映画もあります。OVAもありますね。

今回はアニメ映画のオススメを紹介していきたいと思います。
完全に自分の好みで選んでいますがランキング形式で紹介していきます!

アニメなので海外作品も入っています。

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『キングコング 髑髏島の巨神』は過去への回答と新時代の到来を告げる

キングコング:髑髏島の巨神(字幕版)


久々に怪獣映画らしい怪獣映画を見た気がする。『シン・ゴジラ』は傑作なのだが、こちらはドキュメント調であり怪獣映画から逸脱した特異点ともいうべき仕上がりで、怪獣映画を見たというよりも「とんでもない物を見た」という感覚に陥ったが、キングコングは心が5歳に戻る怪獣映画になっている。

過去の東宝怪獣映画では予告に「怪獣映画の決定版」という文字が出てくるが、キングコングはまさにそれが当てはまる。
今回のキングコングは怪獣映画のセオリーを踏襲しながら、過去に対するアンサーを示しているように思えた。33年版のオリジナルキングコングへの強烈なアンチテーゼとも捉えられるアンサーがそこに存在した。

ネタバレがあるので未見の方は注意してください。

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『君の名は。』の何が凄まじいのか、改めて考えてみた

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『君の名は。』を何度か見た。やっぱり凄い。新海誠は凄い。改めて実感させられた。

以前にも似たような記事を書いたけれど、やはり新海監督はとんでもない事をやらかしたのだと改めて理解した。これが更に進化した新海監督の姿。改めて新海監督が何をしたのか、僕がどう感じたのか記していこうと思う。

長文なので要約すると「新海監督は凄い。やっぱり僕は新海監督が好きだ」ということです。ちなみに新海作品全般のネタバレがありますのでご注意を。

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『君の名は。』の世界興収がとんでもないことになっている

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中国で大ヒット。台湾やタイでも大ヒット。世界各国で大ヒットという胡散臭いキャッチコピーがあながち嘘ではない作品がある。『君の名は。』だ。
日本では200億円を超え、異次元に突入した本作は海外でも(日本映画としては)異次元ともいえる記録を打ち立てている。

なんだかもう訳がわからないので、とにかく調べることが出来た7カ国+日本の興収を見てほしい。最後に日本を含めた世界興収を記している。

中国

初週ランキング1位
初週興収 2.8億人民元(日本円約47.3億円 1人民元=約16.9円)

12月25日までの累計興収 5.6億人民元(日本円約94.7億円)

※中国では二週連続1位を獲得

猫眼電影調べ
猫眼电影 - 一网打尽好电影

 

台北

初週ランキング1位
初週興収 2381万台湾ドル(約8659万円 1台湾ドル=約3.64円)

12月25日までの累計興収 8743万台湾ドル(約3.17億円)

※台湾は台北のデータしか調べられず。台湾全土のデータは不明。

開眼電影網調べ
開眼電影網--新版--

 

香港

11月11日公開
初週ランキング1位
初週興収 6,149,917香港ドル(約9334万円 1香港ドル=15.1円)

12月18日までの累計興収 29,819,004香港ドル(約4.52億円)

hkfilmart.com調べ
hkfilmart.com

 

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タイ

11月10日公開
初週ランキング1位
初週興収 635,719USドル(約7485万円 1USドル=117.7円)

12月4日までの累計興収 1,222,693ドル(約1.43億円)

※タイは現地通貨(バーツ)での詳細興収を調べられず。BoxofficeMojo調べのUSドル換算で算出。12月4日以降のデータも不明。
12月9日の東宝発表によると4412.2万バーツ(約1.4億円)に到達している模様。

「君の名は。」中国とタイで日本映画・歴代興収の新記録を樹立! : 映画ニュース - 映画.com

BoxofficeMojo調べ
Your Name (Kimi no na wa.) (2016)

 

ニュージーランド

12月1日公開
初週ランキング7位
初週興収 79,358NZD(約645万円 1NZD=81.3円)

12月23日までの累計興収 143,641NZD(約1169万円)

THE NUMBER調べ
New Zealand Box Office for Your Name (2016)

 

オーストラリア

11月24日公開
初週ランキング9位
初週興収 355919AUD(約3009万円 1UAD=約84.5円)

12月23日までの累計 1,075,783AUD(約9095万円)

THE NUMBER調べ
Australia Box Office for Your Name (2016)



イギリス

11月18日公開
初週ランキング23位
初週興収 27,009(約318万円 1ドル=約117.7円

二週目(11月25-27日)14位
二週目累計興収 255,099USドル(約3004万円 1ドル=約117.7円)

12月18日までの累計興収 466,772USドル(約5496万円)

※12月18日以降のデータは不明。BoxofficeMojo及びTHE NUMBERで調べたものの、両者はUSD表記だが興収に少し差異が見られる。累計はBoxofficeMojoに合わせている。

BoxofficeMojo及びTHE NUMBER調べ
Your Name (Kimi no na wa.) (2016)

United Kingdom Box Office for Your Name (2016)

 

日本


12月25日現在で213.3億円
※日本歴代4位の記録

興行通信社調べ

歴代ランキング - CINEMAランキング通信

 

世界累計興収 (12月25日まで)

318.6億円
USドルに換算すると2.7億USドル(1ドル=約117.7円)




中国の約94.7億円が世界興収を大幅にけん引することとなった。3Dスクリーンのシェアが高い中国で2Dオンリーかつ中国要素無しで100億円に迫る規模のヒットとなったことは革命といえる事態だろう。しかも二週連続1位という快挙まで成し遂げている。
3D版やIMAX上映があれば100億円は軽く超えていただろう。「2Dだけでここまでいける」となれば新海誠監督の次作は中国だけで3D版が公開される可能性は大いにある。

そしてアジア圏では旋風を巻き起こしている。日本、中国、台湾、タイでは初週ランキング1位を獲得し4冠を達成。これは日本アニメが既に受け入れられている土壌があるから成し遂げられたのだろう。

以外にもオーストラリアやイギリスなどでも健闘しているものの、大ヒットとは言えない数字になっている。文字通りの世界的大ヒットを遂げるにはオスカー受賞などのブランド力がなければ難しいのだろうか。

なおシンガポール、インドネシアなどでも公開されているが興収が不明だったので除外している。

『君の名は。』VSハリウッド作品

『君の名は。』は日本を含めた世界興収が318.6億円、USD換算では2.7億USドルとなる。この数値がどのようなものなのか、ハリウッド作品と比較してみよう。

VS『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』


世界興収2.45億USドル
2016年世界興収ランキング29位(12月28日現在)

VS『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』

世界興収2.81億USドル
2016年世界興収ランキング28位

VS『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』

世界興収2.99億USドル
2016年世界興収ランキング27位

『君の名は。』2016年世界興収ランキングで『ミュータント・ニンジャ・タートルズ』に勝利していることになる。
そしてジョニー・デップ主演作や、ティム・バートン監督作にも肉薄する数字。なんですかこれは。(ただこれは1ドル117.7円という点を考慮する必要がある)

日本のアニメ映画が世界興収ランキングに載る事態になっている。(殆ど日本と中国の成果だが…)
海外ではこれから公開される国もあるため、世界興収はさらに伸びるはずだ。

日本映画でも世界で可能性がある、ということを『君の名は。』が示してくれた。今後の日本映画の動向に目が離せない。

ピコ太郎といい、今年は日本発のエンタメが世界を席巻する年だった。『君の名は。』の世界的なヒットは本当に理解が追いつかない…。

 

『君の名は。』が中国で成し遂げた革命とその意味について

君の名は。(通常盤)


とんでもない事態になってしまった。日本と中国のみならず、全世界の映画業界に衝撃を与える大事件、いや革命を成し遂げてしまった。

『君の名は。』が中国で爆発的なヒットを記録した。全世界を震撼させた「まさか」の大ヒット。今頃ハリウッドは泡を吹いて気絶しているかもしれない。この大ヒットは世界の映画業界に衝撃を与えただけではなく、おそらく政治も動かしてしまいかねない事態に発展するだろう。ハリウッド以外の外国映画初となる偉業とその意義とは何なのか、ひも解いていきたい。

 

・たった三日間で日本二週目の興収を抜く

『君の名は。』12月2日から中国で公開された。(厳密に12月1日に小規模ながら先行公開されている。2日から中国全土で拡大かつ本公開された形だ。)
初日となる2日だけで7596万元(日本円換算約12.5憶円 1元=約16円計算)という驚異の数値を記録した。日本は公開三日間で12.8憶円の興行収入を記録しているため、たったの一日で日本の初動興行収入と比肩しうる成績を記録した。

そして三日間では2.89億元(約47.6憶円)という驚異の数字になっている。(先行となる1日は223.9万元)

日本では二週目でようやく38億円これでも異例の速さなのだが中国はたった三日間で日本二週目の記録を大幅に上回ったのだ。

 

・IMAX等の特別興行なしで大ヒットを記録

『君の名は。』が凄まじいのは”2D”しか公開されていないにも関わらず、驚異の2.89億元を記録した。
中国では「いまどき2Dのみで公開される映画はヒットしない」といわれている。今年公開となった『ジェイソン・ボーン』は日本や欧米では2Dのみで公開されたが、中国では3D版が公開されているほどだ。

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3DやIMAXなどの特別興行を行えば通常料金から割増となり、それだけで興行収入が増えることになる。(日本では3Dの場合通常料金からプラス400円ほど追加となる)

現在、中国で公開されている『ファンタスティック・ビースト』、『ドクター・ストレンジ』はIMAX3D及び4Dで公開されている。当然、特別興行扱いのため割増料金になっている。その恩恵があり『ファンタスティック・ビースト』は公開三日間で2.83億元、『ドクター・ストレンジ』は3億元の興行収入を記録した。

だが『君の名は。』は特別興行がない。2Dのみで公開されている。にもかかわらず、2.89億元という数字を記録したのだ。2Dだけで特別興行ありのハリウッド大作映画と何食わぬ顔して戦えているのだ。3D人気の高い中国では異常というしかない事態が発生したのだ。

 

・2D映画としては2016年最大のヒットかつ最速で1億元超え

2016年に中国で公開された2D映画の中では最大のヒットとなり、最速で1億元を超えるという勢いを見せつけた。

初日だけで7596万元となり二日目の午前には1億元を超えてしまった。また二日目だけで1億元を超える成績を記録している。デイリーで1億元超えは中国及びハリウッド映画しか成し遂げたことがない。つまりハリウッド以外の外国映画では初となる偉業を成し遂げたのだ。

 

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・中国要素などの小細工なしで大ヒット

現在世界の映画界は資金難などに喘いでいる。そのため確実に製作費を回収するための方法として中国で公開しヒットさせようとしている。これはハリウッドのみならず世界の映画界が主流な動きになりつつある。中国はヒットすれば100億円は堅いといわれる市場に成長しているからだ。

近年のハリウッド映画は中国要素が多いと感じることはないだろうか。直近でも『インデペンデンスデイ・リサージェンス』に中国人女優が出演し、『トランスフォーマー・ロストエイジ』は物語後半が香港に移行している。(悪い言い方だが)露骨な中国要素が登場する作品が増えているのだ。

中国ロケ、中国人俳優の出演、中華街が舞台、など中国の観客にうけるような方策をとる作品が増えている。上映規制を回避するために中国企業と共同制作を行うスタジオも増えている。


すべては中国で確実に公開し、確実にヒットさせるための処置だ。中国で公開し大ヒットすれば製作国で大コケしても製作費回収のみならず収益の目処がつくことがある。13年公開の『パシフィック・リム』は製作国アメリカよりも中国でヒットした。中国でのヒットがなければ続編は存在しなかった。だからこそ、世界は中国を目指すのだ(悪い言い方をすれば「中国に媚びる」のが近年の主流である)

しかし『君の名は。』に中国要素はない。中国吹き替え版が作られたが、これは中国要素とは呼べない。
舞台は日本。東京と飛騨の田舎の住む少年少女が入れ替わる話だ。神事など純和風な場面が登場し、日本しか感じない設定と脚本になっている。物語のどこにも「中国」の「ち」の字も存在しない。

それなのに大ヒットした。ハリウッドなどの世界中のスタジオが必死になって積み上げてきたコネクションやゴマするような態度をあざ笑うかのように、『君の名は。』は大ヒットを記録してしまったのだ。世界中の苦労はなんだったのかといわんばかりの事件、いや、もはや革命と呼ぶべき出来事なのだ

特に中国へ迎合してきたハリウッドスタジオは真っ青になって泡を吹いて気絶しているかもしれない。それほどまでの革命的事件が起きてしまったのだ。

ちなみにハリウッドスタジオの契約では中国興行収入の4分の1が製作側の取り分になる。日本はどのような契約をしているかは不明だが、仮にハリウッドとおなじ契約をしていた場合はこの三日間の成績だけで11憶円前後が収益として日本に転がり込んでくることになる。

Record Chinaの報道によるとどうやら中国配給の光線伝媒配給権を2000万元(約3億3000万円)ほどで取得したとのこと。買い取り方式のようだ。そのため日本にはこの額しか入ってこない様子。今後中国で公開する作品は、中国興行収入から正当な利益を得られる分配方式の採用を交渉していく必要がありそうだ。

「君の名は。」中国で大人気も、日本はまったくもうからない... - Record China

 
東洋経済の取材によると配給権は買い切り式だが、中国でのヒットに応じて日本側にもボーナスが支払われる契約を交わしているとのことだ
現在の中国では海外映画の利益分配方式が34本に限定されている様子だが、本作を機にボーナス(インセンティブ)契約が増えるかもしれないと東洋経済は予測している。

映画「君の名は。」が中国でも支持される秘訣 | 映画・音楽 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

・ブランド力が無いのに大ヒット

新海誠は日本のアニメファンに知られた存在ではある。中国でもアニメファンの間では名が知られた監督ではある。しかし、一般層には知名度が皆無に等しい。日本でも公開前まで知名度は低い状態だったのだから、異国中国の一般層における知名度は容易に想像できるだろう。

それなのに、中国でも大ヒットした。単純に人口が多いからアニメファンも多いなどという言葉だけでは片づけられない現象だ。WeiboなどのSNSで口コミが拡大し大ヒットにつながったようだ。どうやら日本と同じ現象が起きたらしい。今後も口コミで更に記録を伸ばすことが期待されるが、中国はヒット作でも一カ月ほどで上映が終了してしまうため予想が難しい。


15年公開の『STAND BY ME ドラえもん』は5億元を超える興行収入となったが、これは絶大なブランド力を誇る『ドラえもん』だからこそ成しえた記録だ。だがブランド力がない『君の名は。』はこれを超えると思われる。

 

『君の名は。』は中国で11月25日に公開されたディズニー作品『モアナ』の累計興収を超えている。ディズニーブランドすらも太刀打ちできない状況なのだ。

 

・これは政治を動かしかねない事態

中国は自国映画の保護のために外国映画の年間上映本数が決まっている。今年はその規制本数を上回って公開された作品もある。『君の名は。』もそれに該当する。突如上映日が決定し、大ヒットとなった。

中国で公開された日本映画は大ヒットしていない。比較的人気が高い『ワンピース』や『ナルト(BORUTO)』ですら1億元程度に留まっている。そのため誰もが最終3憶か4億元だろうと予測されていたがそれを覆してしまった。

想定外の大ヒット、そして日本映画という政治的観点からのややこしさもあり、自国映画保護の観点から上映回数が突如として減少し、上映が打ち切られる事態も想定される。

現在、中国はアニメ分野の強化に腐心している。日本にはまだ数多く入ってきていないが、中国産の2D及び3DCGアニメが多数公開されている。国産アニメの強化に努めている最中に日本アニメが大ヒットしてしまったのだ。中国政府にとっては一大事といえる。
本作の大ヒットから中国政府は日本アニメに対する規制をより強めることは十分考えられる。


『君の名は。』は単純なヒット作として片づけることができない。政治的駆け引きを生みかねない大ヒットなのだ。『君の名は。』は日中のみならず世界中の映画、そして政治までもを刺激してしまった。

 

・まとめ

もはや偉業を飛び越え、革命とも呼べる事件だ。世界中の苦労をあざ笑うかのように、嵐を巻き起こしてしまった。いったい何が起きているのか、日本も中国も世界も理解できていない事態が起きたのだ。

これから日本映画の中国進出がさらに加速するだろう。ハリウッドのように中国に迎合した日本映画が出現するかもしれないし、中国企業が日本映画に投資する動きも出てくるはずだ。(投資があるからと言って必ずしも中国要素を盛り込む必要はない。ハリウッド作品でも投資を受けているが中国要素がほとんどない作品も存在している)

このヒットで日本映画の構造が劇的とはいかなくても緩やかに変貌するだろう。内向きだった日本映画が外へ向く動きが出てくるはずだ。海外でも戦える日本映画となれば、中国のみならず世界中からお金が舞い込んでくることになる。海外と組むことで今まで見たことのない規模の日本映画が登場する可能性は十分にあり得る。

これは喜ばしい事態だ。中国で日本アニメの立ち位置を大きく変貌させ、同時に世界中へ日本映画の底力を見せつけた。日本映画も中国でイケるとなれば、今後の日本映画界及び世界映画界のお金の流れなど様々な要素が大きく変貌するはずだ。
また今後は中国の興行収入から利益を得るための交渉も必要となる。


だが、同時にこれは喜べない事態でもある。中国が日本コンテンツをより強く締め付ける動きを生みかねない。政治を刺激してしまったのだ。それを回避するために日本も政治的駆け引きを要求されることになるだろう。

たった一作で世界の映画業界の構図を大きく変貌させてしまった。『君の名は。』は世界中を未知の領域へと引きずり込んだのだ。

これから先、世界の映画界はどうなるのか。下手をすると世界の映画界は『君の名は。』以前と以降で論じられる未来が訪れるかもしれない。それほどの大ヒットを成し遂げてしまったのだ。

これはただのヒットではない。