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体力が削り取られてゆく『ずっと前から好きでした。~告白実行委員会~』感想

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凄まじい眩しさだ。煌びやかすぎて画面が直視できない作品は初めてだ。
@Sanyontamaです。

ノリと勢いで観てきてしまった。
これは凄かった。青春を飛び越えた青春。こんな世界があっていいのか。あまりの煌びやかさに体力をとてつもなく消耗した。

ネタバレがあります。

片思いしている人、両思いだけど告げられない人、他人を思う人を好きになってしまった人……。
様々な高校生が入り乱れる青春群像劇だ。

誰もが幸せを信じていて、だからこそ踏み出せない。この関係が壊れるんじゃないのかと考えてしまい足踏みしてしまう。
告白しても「実は練習だった」とごまかしてしまう点も現実味がある。
フラれたらどうしよう。そんなことを考えてしまうから逃げてしまう。それでも、もう一度「好きだ」と伝えるべく奮闘する。そんな高校生の姿を描いた甘酸っぱいラブストーリーだ。

誰もが幸せを信じていて、好きな人の幸せを願っているからこそ、直視できない。フラれるかもしれないが、それでも踏み出さなければならないという勇気。希望がわずかでも、それに賭けるしかない。彼女たちは少しの可能性を信じているのだ。

その真摯な姿が直視できない。
僕は希望の無意味さを理解してしまっている。どれだけ奇跡を信じても、どうすることも出来ない事柄が起きてしまうのだ。

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だけど、彼女たちは希望を信じている。だから僕は直視できなくなってしまった。

一度社会に出て、この世界のどす黒い物に触れてしまうと、彼女たちの真摯が僕に説教しているように見えてしまう。
煌びやかな未来を信じる少年少女と、闇に触れたおっさんとでは住む世界が違いすぎるのだ。僕にはスクリーン上で巻き起こる世界を信じることができなくて"異世界ファンタジー"を見ている感覚に陥ってしまった。

異様なほどに輝いている。光って光って光りすぎている。
この子たちの告白は成功するのか、というのはもはやどうでもよくなっている。
やめてくれ、これ以上見せるな。なんだってこんなキラキラしているんだ。そんな感情だけが増大していく。

とんでもない映画を観てしまった。アニメなのになぜこれほど直球に描いているんだろう。
直球すぎるせいで僕の心はえぐり取られてゆく。見てはいけないものを見てしまっている。僕が近づいてはいけない世界なのに、足を踏み入れてしまった。なんてことをしてしまったんだ。

あまりにも光り輝いていて、闇を知った僕には重すぎたのだ。こんな素晴らしい世界があってたまるか。世界はもっとどす黒くて、生きていくことで精一杯なんだよ! と叫びたくなるが、そんなことは出来やしない。

そんな僕に対する皮肉のようにスクリーンの少年少女はキラキラしているのだ。

ああ、なんて作品を見てしまったんだ。こんな理想郷を見せつけられたら僕の心がどれだけ腐っているのかを改めて理解してしまうじゃないか。

とんでもない物を見た。
僕は異世界を見た。そこは光っていた。光り輝いていたけど、僕はそこに行くことが出来ない。その世界は僕を拒絶している。

鑑賞後は内臓に不調をきたした。胃がもたれて、何事にもやる気が起きなくなってしまった。

疲れたよ。本当に疲れた。
まさか精神面まで蝕むキラキラ作品だとは考えても見なかった。

またしても4DXを超えた映画が現れた。
心の汚れた人、何かに絶望した人は見ない方が良い。
これは希望を信じている人しか観てはいけない聖域だ。

僕にはあまりにも刺激が強すぎた。生半可な覚悟で観てはいけない。