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日本人も英語名(イングリッシュネーム)を持ってみよう、色々と捗るぞ

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いきなりですが、以下の名前を見てください。誰か分かりますか? ちなみに全て映画関連の人です。

李小龍(リー・シェンロン)
甄 子丹(ジェン・ツーダン)
成龍(セイロン)
陳妍希(チェン・イェンシー)
林詣彬(リン・イービン)

上から3つは世界的なスターですが、分かりますか?

答えは以下のようになっています。



ブルース・リー(俳優 代表作:燃えよドラゴン)
ドニー・イェン(俳優 代表作:イップ・マン)
ジャッキー・チェン(俳優 代表作:プロジェクトA)
ミシェル・チェン(女優 代表作:あの頃、君を追いかけた)
ジャスティン・リン(映画監督 代表作:ワイルドスピードEURO MISSION)

全員有名人ですが全然違いますね。同一人物なのかを疑うほどの別名っぷりです。これが所謂"イングリッシュネーム"でね。

なぜイングリッシュネームを使うのか

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なぜこんなことになっているのかと言うと、中華圏の名前は外国人に発音し辛いというのがあります。
中華圏以外の国でも「発音しにくいから」との理由でイングリッシュネームを名乗る人もいます。韓国、インドネシアやマレーシア、タイなどでも使用が見られます。

香港は90年代後半までイギリス統治下だった影響もあり、イングリッシュネームを持つことが定着しているようです。

もう一つの問題として、中華圏は苗字のバリエーションが少ないということが挙げられます。

陳という苗字は至る所に存在しています。右を向けば陳さん、左を向けば陳さんというう状況になることはしょっちゅうあります。「これ陳さんに渡して」と言われても「どの陳さんですかね・・・」と聞き返す羽目になる。

だから「陳○×」とフルネームで呼ぶことになるのです。そんな面倒を避けるためにイングリッシュネームを名乗る人も多いのです。特に台湾では仕事場でもイングリッシュネームという人も多くみられます。

台湾ではイングリッシュネームをパスポートにも記載(サブネームとして)できるので、使用に拍車をかけている要因になっています。

本名に誇りがないからとか、そういう理由ではないんですよね。

巷に溢れるイングリッシュネーム

SNSで居住地が台湾、香港なのに名前が『Steve Wang』『Catherine Yen』になっているのを見たことがある人もいるはずです。

本名と登録名が全く違うので「お前誰なんだよ」ってなることもしばしばあります。日本人のようにネットで偽名を使うというわけではなく、彼らにとってはこれも本名なのです。世界中の人と交流しやすくするための措置ですね。

SNSのみならずビジネス界でもイングリッシュネームは使われています。
会社の会議、商談とかでもイングリッシュネームは使われており、互いにそれを受け入れています。名刺にもイングリッシュネームを記載します。

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自己紹介や名刺交換でどうみてもアジア人な顔だちをしている人の名が『マイケル・シュー』だったら日本人は驚愕するはずで。

「え、ま、マイケル・・・?」と困惑してしまうことでしょう。事情を知らないと「中国系アメリカ人?」と思うかもしれませんが、彼らは生まれも育ちも中国や香港、台湾なので、中華系アメリカ人というわけではありません。

歌手で俳優の『ジェイ・チョウ』も台湾で生まれ育っていますがイングリッシュネームを名乗っています。本名は『周杰倫(ジョウ・ジェルン)』です。

彼らはコミュニケーションを円滑にするためにイングリッシュネームを使うのです。便利だから国内外問わず使っているのです。
日本以上に国際志向があると言える事例とも捉えられますね。

日本は苗字のバリエーションも多く、あだ名で呼ぶことも多いので、誰が誰なのかを瞬時に理解できるので、中華圏の事情は中々受け入れられないでしょう。

日本人もイングリッシュネームを持とう

日本人にはほとんど馴染みのないイングリッシュネーム。本名で呼びあってこそ仲が深まるという考えもあるかも知れません。ただ外国人には発音しにくい名前では本末転倒ではないでしょうか。

日本人でも長い名前は言い辛いので、あだ名で呼んだりしますよね。それが通称のようになって、日常のほぼすべての場面(会議等の重要な場を除いて)使われたりすることもあります。
イングリッシュネームもそんな感覚です。

日本人でも言い辛い名前は外国人からするともっと言い辛い。なので外国人と頻繁にやり取りする人はイングリッシュネームを持っておくと損はしないどころかコミュニケーションを円滑に進めることが出来るので、仲が深まり商談もやりやすくなること間違いなしです。得しますよ。発音を間違えられて、こちらが悲しい気分になることもないですからね。

現阪神タイガースの『福留』選手のメジャー挑戦時は、その名前が少しばかり問題になっていたようです。
英語だとFUKUDOMEと表記されますが、これが発音、表記共にかなり際どいのです。
FUKUという発音は「Fu○k」に聞こえて、それに見えてしまうからです。

このような際どい問題を避けるためにもイングリッシュネームを作っておくと便利です。相手に気を使わせることもなくなりますし、得することの方が多いです。

タロウならば発音をもじり『トニー』と名乗る。江美子なら『エミー』『エミリー』とか。そんな感じで作ってみると良いんじゃないのでしょうか。ショーンJとかマイケル富田とかも良さそうです。

僕もイングリッシュネームを考えていますが、使う場面がないのです・・・。