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せまひろかん

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鹿島が僕を呼んでいた

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こんにちは@Sanyontamaです。

ある朝、ローソンに立ち寄った。店内では艦これのクリアファイルが存在感を放っている。今回は艦これキャンペーンなのか、とその日は懐かしさと同時に胸をえぐられた。

数年前を思い出す。
その時、ローソンはけいおん!とコラボしていた。当時けいおん厨だった僕はキャンペーン開始日に自転車でローソンをはしごしまくった。あの頃は異様なほどのけいおん人気で、クリアファイルは数時間ほどで無くなっていたほどだ。
だから僕はキャンペーン開始日の午前0時にローソンへ突撃してクリアファイルを全種類そろえることで心を満たし安眠するのだ。

ローソンは様々なアニメとコラボするのだけれど、後にも先にもけいおん!だけが僕を強く揺り動かした。あの感染症のような熱はなんだったのだろうか。時々振り返ってみるけれど答えは見つからず、今や冷たくなった心にはけいおん!が思い出として刻まれているだけなのだ。

艦これクリアファイルを横目に見ながら、コラボキャンペーンの景品は余った時どうするのだろうか、などと考えてしまう。コンビニの事情なんかは知る由もないので、然るべき方法で処理されているのだろうとしか考え付かない。廃棄というのはあまにも考えたくない。これまでコラボしてきら、彼、彼女たちはあの時確かにあそこに存在していたのだ。それなのに売れ残ってしまったキャラたちは一体何を思っているのだろうか。店を去るときどのような気分に陥っているのだろうかと強く感情移入してしまう。

光があれば闇があるというが、僕にとって日常の風景そのものがまさしくそれなのだ。コンビニの裏ではどのような闇が存在しているのだろうか、と考えに耽ってしまう。売れ残ったキャラはどのような心理で闇に消えてゆくのだろう。考えると胸が苦しくなる。

その朝はカップ麺を購入して店を去った。

翌朝、僕は妙なけだるさを覚えローソンへと向かう。体がだるいときは栄養ドリンクを飲めば好転する。だからユンケルを購入しに行くのだ。薬局で買えば安いのだけど、朝早くから営業している薬局が近くにないため、コンビニで購入するわけだ。

栄養ドリンクコーナーにはゼリー飲料や夜に元気を出す物までそろっている。
その棚の上に異様に神々しい物があった。それが僕の視線をしばらく釘づけにしてしまう。
鹿島だった。ユンケルを買えば鹿島タペストリーがもらえる。オタクは足元見られすぎだろ、と思ったものの気づいたら鹿島タペストリーをレジに持っていく自分がいたのだ。

なぜだろう。艦これはアニメしかみたことがない。そのアニメも酷い有様だったから、僕は艦これというものに良いイメージを持っていない。それなのに、アニメにすら登場しない鹿島に猛烈に惹かれてしまった。
数年前の深夜ローソンで滾らせたような熱が再びこみあげてきたのだ。ああ、僕は鹿島に呼ばれたんだな。体調不良になったのも彼女と邂逅するためだったんだと強く感じた。

彼女を見た瞬間、どうしようもない義務感に襲われた。彼女を連れて帰らねばいけない。
なぜだろう。これは俗にいう恋と言う奴なのだろうか。よくわからない感情が渦巻いている。なんだろうこれは。

別にヤフオクで転売しようと考えたわけではない。そもそもヤフオクは利用したことがないし、既に飽和状態だから売る意味もないわけなんだ。
それなのに連れて帰ってしまったのは、やはり尋常じゃない感情が働いたんだと思う。ネタとして購入しても見せる人もいない。そんな環境なのに連れ帰ったのはやはり恋なのだろうか。

けいおん!の時に似た熱が僕を再び支配した。もしかすると明日も明後日も、ローソンの一角で鹿島の絵を眺めているかもしれない。つまり、僕はどうしようもなく壊れているんだろう。