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映画の『字幕・吹き替え』って海外ではどうなっているんだよ?という話

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Photo by:https://pixabay.com/


※タレント吹き替え問題に突っ込むとややこしくなるため、今回は触れません。

「字幕or吹き替え」論争という終わりなきテーマがある。論争の帝王にも思える存在だ。
どっちで見るのが良いんだよ、と問われても私は字幕で見ることが多い。しかし「字幕で」と言い切ることも難しい。場合によっては吹き替えで見ることもあるからだ。

日本では終わることのない論争

昨今は吹き替え版と字幕が並行して上映されることが多くなっている。
下手をすれば吹き替えしか上映しないシネコンも出てくるほどだ。調査によると吹き替え派がやや優勢の様子。

news.mynavi.jp


個人的な意見として、両者は一長一短だと思える。

字幕は俳優による生の演技を味わえ、多言語が入り乱れても違和感がない。しかし字幕が短いために情報量が削減されるデメリットもある。日本では字幕の文字制限が存在している。(1秒4文字制限:【字幕翻訳】字数制限 - 映像翻訳.com

吹き替えは情報量が多くなり、老若男女が楽に鑑賞できる。しかし、生の演技ではないし、多言語が入り混じるとややこしいことになるという問題がある。

上記のような問題をはらんでいるから、吹き替えと字幕のどちらが良いのかと問われても答えに窮する。
個人的には「どっちもどっち」という印象だ。

家で気軽に見るなら吹き替えを選ぶこともある。アメリカドラマなどは吹き替えのほうが見やすい気がするが、劇場で初めて見る作品の場合は字幕を選んでしまう。
率直に言うと「その時の気分」と「場所」で選択を変更するのだ。
どちらかに統一すれば、論争も起きず悩むこともないと思うことはしばしばある。

もう英語(外国語)を覚えたら万事解決するんじゃね?
との考えもある。
しかし、日本で暮らしていると外国の「スラング」には疎いわけであり細かなネタを完全に楽しむことは難しいのだ。だから映画を生で完全に楽しむ壁は相当に巨大だと言える。

ここで疑問が湧いた。
吹き替えか字幕かという論争は海外でも存在しているのだろうか?
英語は世界共通語だから、ハリウッド映画は字幕上映が基本になっているのだろうか?
海外の潮流によってはこの論争の答えを導けるかもしれない。そう考えたので、調べてみた。その結果は奇天烈で面白いものだった。

海外ではどうなんだよ

台湾での映画鑑賞はTV放送と映画館の両方を体験している。子供向け以外は字幕オンリーだ。ダークナイトライジングもアベンジャーズAOUも字幕版しかなかったはず。映画深夜食堂も字幕で上映されていた。
日本の深夜アニメはDVD化されても字幕オンリーだ。

ドイツの映画館に行った人によれば、どの映画も吹き替え版しかなかったとの報告もある。

ドイツ語で初映画館 - Mein erster Kinobesuch in Deutschland! — Yukiho Style

上記はかなり前の記事だが、今年ドイツの映画館でハリウッド映画を鑑賞した人によると吹き替え版しかなかったとのことなので、今も吹き替えのみが主流になっているみたいだ。

イタリアで上映される外国語映画も吹き替えで占められているようだ。

19 イタリアにおける映画吹き替え事情 | 仕事のできないホテルウーマン - 楽天ブログ


オランダでは子供向け作品を除き、字幕版のみの上映との報告がある。

オランダで初映画館 : オランダ移住白書


フランスでは大都市圏で上映される場合は吹き替え主流。地域によっては字幕版も上映されているとのこと。

フランスの映画館は・・・VOで! 〜 フランスワーキングホリデー | フランス | ワーキングホリデー通信 - 現地からのワーホリ生活情報ブログ | ワーホリネット

「字幕派?吹き替え派?」・ブログネタ|あるフランス人の日本語練習ノート

フランス語が公用語のカナダ、ケベック州制作の作品まで吹き替えられている徹底ぶり。

中国では吹き替えが主流だったが、近年になり大都市圏では字幕が好まれる傾向にあるとのこと。

韓国はDVDやテレビ放送で初めて吹き替え版が登場する様子。
Dubbing (filmmaking) - Wikipedia, the free encyclopedia


以上7か国の結果でした。

基本的にどこの国でも子供向けアニメなどは吹き替えが主流。
それ以外の作品では、ドイツやイタリアのように全て吹き替えのみで上映され、DVDなどのホームメディアで初めて字幕版が披露される。その逆を行く国もある。

国のよって様々な結果となった。
識字率や英語話者の割合などは、関係がない様に見えてくる。
残念なことに、
海外の状況を調べれば調べるほど答えは出てこない。

吹き替えか、字幕か。大多数の国はそんなことを気にしてはいない様に思えてきた。

答えは無い。しかし結論を見つけることが出来た。

結論

好きな方を見ろ。

かの有名なAVGNも言っていたが「吹き替えは嘘っぽいし、字幕は読まなければならない」と。映画見に来てるのになんで読まなきゃいけないんだとの意見は理解できる。吹き替えが嘘っぽいというのも同意だ。
私はこのセリフが真理だと思える。

つまり吹き替えか字幕かという論争は不毛だということだ。
両者とも問題を抱えているのだ。

見たい方で見ろ。としか言えない。
字幕一筋だというのであればそれでいいし、吹き替えもまた然り。

やはり映画を生で完全に楽しむには、その国に移住して言葉(スラング含む)をマスターするしかないのではなかろうか。
しかし、そんなことは不可能に近いわけだから、やはり好きな方を選ぶしかない。

基本的には外国語映画を生で完全に楽しむことは不可能なのかもしれない。

最後に

考えるほど泥沼にはまるし、映画は娯楽なのだから、楽しんだもの勝ちでいいんじゃないんですかね。
これを結論の結論として提示し、この記事を締めくくりたい。