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実写「進撃の巨人」場外乱闘は観客を舐めているとしか思えない

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こんにちは。

@Sanyontama (さよたま)です。

 

実写「進撃の巨人」が公開され賛否を巻き起こしている。

賛否が起きることは理解していたが、最も問題なのは製作陣の場外乱闘だ。

本編に関することは実写「進撃の巨人」は原作の不気味さを凌駕する夏休みトラウマ映画だにて論じているのでこれ以上は語らない。

今回語りたいことは場外乱闘についてだ。

その凄惨っぷりゆえにこみあげてくるものがあったのでここでぶちまけさせてもらいたい。

 

これより先思いをぶちまけているだけにつき閲覧注意。

問題のツイートはすでに削除されてしまっている。

特殊造形プロデューサーの西村喜廣氏のつぶやきが波紋を呼んだのだ。

https://twitter.com/ni4yo4/status/627486260035063808

「みんな映画はハリウッドがいいんだね!じゃあハリウッド映画だけ観ればいいよ!予算と技術はある方がいいもんね!特に予算!金で顔叩かれた映画を観ればいいと思います!ハリウッド日本比較の人はそれが気持ちいいんでしょう?」

 

https://twitter.com/ni4yo4/status/627507087845658624

映画を予算で決める、もしくは、ハリウッド?と比較する。それって、すいません、スーパーマーケットに行って納豆を買う時におかめ納豆は安心と思う人と一 緒で、みんながいいと思えば自分もいいと思う。と言う全体主義思想なんですね。なんかわかりました!ありがとうございます!

一連の発言は素晴らしいことに公開初日に行われたのだ。

 私がIMAX鑑賞を断念させるに至った、素晴らしき御高説である。

 

素晴らしい。この一点に尽きる。なめとんのかコラ。

予算予算。予算さえあれば、とお前は第二形態のセルか。

個人的に映像に関しては良い点悪い点の両方が存在姉弟が、やはり立体機動の爽快感がまったくなかったことだ。

アニメだアニメ。アニメ版は背景CGでキャラが手書きだ。手描きアニメと3DCGが共存する場面での違和感を、立体機動の高速移動でごまかすことによって違和感のない映像に仕上げている。上手い。実写版もこの手法で荒い部分もある程度ごまかせているけれど、やはり爽快感がないんだよ。

そういう映像面でのズッコケ感に大多数の人が怒り狂ってるわけだ。

 

予算がいくらあったのかは知らないがまるで「予算があればもっと良い映像にできたんだよ」と言っている風にしか見えないつぶやきなんだよ。

具体的においくらあれば製作側が納得する映像に仕上げられたんだよ。

 

そもそもハリウッドやそれ以外の国でも低予算で演出的、VFX的にも優れた映画が多数あるだろ。馬鹿か。

脚本云々というと話がややこしくなるので、ここでは映像面だけを見ていきたい。

クローバーフィールド、2500万ドル。(約31億円)

トロールハンター、1990万ノルウェークローネ。(役3億円)

クロニクル、1200万ドル。(約14億円)

ゴリラが野球をすると話題になったミスターGO!は225億ウォンだ。(約23億円)

邦画からしてみると高予算に見えるのもあるが、それでも日本円で30億程度で立派な映像を作れている。

ハリウッドだけが素晴らしい映像をつくれているんじゃないんだよ。他の国でも低予算でも見劣りをしない作品を作ろうとして、実際に完成させているんだよ。

 

「ハリウッド映画が好きならハリウッド映画だけ見ればいい」

これも一理ある。確かにその通りだ。

私もハリウッド映画が好きだ。だが「金で顔を叩かれた」つまり予算潤沢だからハリウッド映画が好きという奴はいないはずだ。

金の匂いがするほう奴を選ぶってビジネスマンか。観客は予算がどうとか思ってみてるわけじゃねえぞ。

 

同じ鑑賞料金で酷いものを見せられるから怒るわけなんだよ。

進撃の巨人は頑張っていたし、ハリウッドも様々な意味で真似できない映像にはなっていた。

日本映画でもがんばればこんな特殊な映像を作れるのかと驚愕したらこれだよ。金さえあればもっと良い作品にできたのに。ちくしょー!ってセルみたいに完全体になればハリウッドも驚く対策にできたのか。

 

出来ないだろ。

日本映画とハリウッド映画との決定的違いはノウハウなんじゃねえかと。

このお方が言うように「技術がある方がいい」と。それは確かだ。

だが邦画にはその技術(ノウハウ)が低いと言わざるを得ない。

観客にストレスを与えないという最低限のノウハウだ。

 

このお方は「予算と技術はある方がいいもんね」とまるで他人事のように言う始末だ。

穿った目で見れば「俺らに予算も技術もないから」と言っているように見えてくるのだ。

ふざけているのかと。

 

作品内容的に確実にハリウッドと比べられる映画だということぐらい、最初から分かっていたはずだ。

それを全く予期していなかったかのような口ぶりだから嘆かわしい。

進撃の巨人実写版という残酷な真実から目を背けてはいけない

この記事でも書いた通り、やはりスパイダーマンと立体機動を比べる人はいるわけだ。それを予期できなかったとしたら映画人として間違っていると思える。

 

何度も言うが一体いくらの予算があれば満足のいく作品に仕上げられたんだ。

予算が予算がというと、不完全品を見せられた気分がして腹が立ってくる。ふざけんじゃねえよ。

 

樋口監督も別件で炎上したが、予算を言い訳にすることはなかった。他のスタッフもせっせと海外などの声を運んできて期待を高めようと頑張っていただろ。このお方はそこに泥を塗ったこととになる。

 

実写進撃の巨人が予想以上に楽しめたのだが、こんな発言を見てしまうと気分が悪くてIMAXでのリピートを止めてしまうほどだ。

純粋な気持ちで鑑賞することなんかもうできなくなる。

あー、あと10億ぐらいあればもっと良くできたのか。

こんなこと考えて映画なんか見たくないんだよ。

 

予算がないならないなりのやり方があったはずだ。

ノウハウがないならないなりにやり方がある。この手のアクションパニック映画において日本で蓄積されたノウハウは特撮というものだ。CG技術がが韓国やインドに後れを取る状況下で、巨人たちを再現する方法が特撮で、それ自体はCGとうもうまく絡ませることで質の高いものに出来上がっていた。

 

でも特撮を見に来たのは我々のような特撮怪獣映画ファンだけだと思う。大多数の人はハリウッド並の映像を期待していたんだろうし、そこに答えられなかったのが映画人といよりもビジネスマンとしても失敗なんじゃなかろうか。

進撃の巨人実写版という残酷な真実から目を背けてはいけない

これでも書いた通り「特撮で進撃の巨人を描きたいのか、進撃の巨人で特撮をやりたいのか。もはや分からない」という通りになっていると思える。

進撃の巨人の名を使って特撮映画作るならよそでやれと、そりゃ言われるはずだ。

観客は「進撃の巨人」を見に来ているのであって「特撮」を見に来ているのではないのだから。文句を言われるのも仕方ないんだよ。

 

何度でもいうがどれほどの予算があれば納得ができたのか。

仮に100億円の製作費が出たとしてもハリウッド並の映像に仕上げることができるのか。

 

予算がないから不完全な作品になったとしか聞こえない。だからすごく腹が立つ。

そんなもん客に見せてるんじゃねえ。

 

ネット社会におけるSNS等で行われる製作側の発言も作品の評価につながる時代になったということで、今後は反面教師にしていってほしい。

 

こんなに客を舐めた人がかかわっているとは思わなかった。

こういう人まで出てくる始末だ。

俺たちは苦労しているんだよ!ということを言われて、どうしろと。

内輪で擁護しても、外輪からすると「そんなこと知らんがな」としか言えない。

どんだけ酷いかという実体が分からないから救済することもできねえし、まじでどうしてほしいんだろう。

苦労してるんだからそれを察して黙ってみろっていうのか。

アマチュア映画じゃないんだよ。アマチュア映画なら「苦労しましたがこれが限界」という言い訳も通じるけど、あんたらはプロだろ。

酷いというならそれを是正する動きを見せろよ。文句言うならだれでもできるぞ。内情を暴露してこれだけ酷い中で彼らは頑張ったというのなら、納得のしようもあるけが、それがないために何を考えればいいのか分からない。黙ってみろというのなら、それは客でなくて奴隷だろうよ。

プロならしっかりと最後までやり通して、大衆の面前でこのようなことを言うべきではない。

もう観客を舐めているのかとしか思えない。

 

進撃は褒めたい。それでレビューも書いた。でもこんな妥協した産物だったとは思わなかった。もう褒められない。

プロなら妥協した作品なんで世に出さないでくれ。そう思われる発言をしないでくれ。頼むから。

自分たちが納得できないものを世に出して、それで我々が楽しめるとでも思ったのだろうか。ぶっちゃけ思ってたんじゃないのか。

だからこんなことが言えるんだろう。

 

とにかくもう参った。

 

とりあえず後編は見に行く。もうそれ以上は何も言わないことにする。

 

しかし庵野秀明氏は語るべき時と場所を分かっているから素晴らしい。

批判をどれだけ受けても自分の色を崩すことなく、SNSをしていても炎上することもない。山崎貴氏が大物だと実感できる。

 

鳥かごに囚われていたのはスタッフなんですね。

予算や技術の壁を言い訳にするなら初めからやらないでほしい。

壁をぶっ壊してハリウッドのみならず世界の巨人たちに立ち向かうぐらいの気概は無かったんだな。

そう思えてくる騒動だ。


参りました。